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超過密ダイヤの名鉄名古屋駅の混雑を口で捌く人

 JR東海の名古屋駅に隣接する、名鉄の名鉄名古屋駅は1日約27.5万人が利用します。名鉄の駅の中では一番多くの人に利用されています。

 ここの駅のアナウンスは、機械では行っていません。生身の人間がやっているのです。人間がやっているのには理由があります。名鉄名古屋駅は名鉄最大の利用者がいる駅でありながら線路は上下1本ずつしかなく(JRや近鉄よりも後にできたので、場所がなかったのです)、電車の行き先や編成もバラバラです。混雑を捌くために行き先によって停車位置も少しずらして対応しています。1日に発車する列車は上下線合わせて900本以上(回送は除く)、ラッシュ時には1時間で上下各28本がやってきます。前の電車の発車から1分20秒後、次の列車がやってきます。停車時間はわずか40秒しかありません。人身事故などで5分以上遅れると列車の順番が変わります。このような状況のため、自動音声にはできないのです。

 名鉄名古屋駅の上下線ホームの中2階に1つずつ放送室(「DJブース」とも言うようです)があります。3畳ほどの狭い室内に計器類やモニター、時刻表などが並んでいて、放送係と遅延などを記録する駅員が2人一組で入ります。次に入る電車の行き先や停車位置などを放送するほか、大きくカーブしたホームの状況を死角を補う鏡なども使って確認します。扉を閉めてもよいという合図を車掌に出すのも放送係の仕事です。

 いったん放送室に入ると、交代までの1時間しゃべりっぱなしです。のど飴をなめる時間もありません。しかも名鉄名古屋駅は地下にあり、電車が動くと音が反響するので、電車がホームに入るまでに言い終えないといけません。名鉄名古屋駅でアナウンスするのは運転室に所属する約40人、新入社員もアナウンスすることがあるようです。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASG3Q7FX8G3QOIPE01F.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG3Q7FX8G3QOIPE01F)

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