500系に「プラレールカー」
第一線を退いた500系。山陽新幹線で「こだま」として細々と余生を過ごしています。しかし、「こだま指定席往復きっぷ」などの格安切符の発売や指定席4列化などの改善策により、5年前と比べて利用が7割も増えています(以前の記事とは数字が違うようですが)。
この500系「こだま」をより多くの人、特に子供連れに、ほかの人に気兼ねなく利用してもらうため、JR西日本、タカラトミー、パナソニックの3社は、山陽新幹線で運転する500系(1編成)を改造して、子供に人気の鉄道玩具「プラレール」と乾電池「エボルタ」とタイアップした車両改造を行い、家族で楽しむことのできる車両にします。名付けて「プラレールカー」です。
「プラレールカー」は、500系1編成の1号車を改造してつくられます。(1)1.8メートル×1.8メートルの「プラレール」の大型鉄道ジオラマ(車両は「エボルタ」で動きます) (2)お子様向け運転台(以前に紹介したのと違い、1号車運転台からの映像を取り込み、実際に新幹線を運転している臨場感を味わうことができます) (3)「プラレール」の「てっちゃん」、「エボルタ」の「エボルタくん」、山陽新幹線の「カンセンジャー・ジュニア」が背景に並んだ記念撮影スポットやこれらのキャラクターをあしらった記念スタンプ台 (4)「プラレール」(無料で貸し出し)や、車庫や洗車機をモチーフにしたクッション材の大型玩具で体を動かして遊んだり、絵本(無料で貸し出し)をゆっくり読んだりすることのできるプレイゾーン(「カンセンジャー・ジュニア」などのキャラクターの動画を見ることのできるモニターもあります) (5)1号車にいる専任のアテンダントによるオリジナル「プラレール」や「カンセンジャー・ジュニア」などのキャラクターシールの配布 (6)記念撮影用の子供用制服の貸し出し があります。隣の2号車には、多目的室や大型の荷物置き場を備えます。なお、「プラレールカー」の側面には、「プラレール」をデザインしたラッピングを行います。
「プラレールカー」の運転日(予定)は、7月から2015年3月までの毎日(具体的な運転開始日、終了日は後日発表されます。また、一部運転しない日があります)、「こだま730号」(博多6:33発、新大阪11:14着)、「こだま741号」(新大阪11:30発、博多16:03着)で運転されます。自由席扱いで、乗車券、自由席特急券さえあればよく、「プラレールカー」を利用するための特別な予約や切符はいりません。
(追記)
「プラレールカー」について運行期間延長の要望が多かったため、2015年8月まで延長されることとなりました。
また、これに伴いリニューアルも行われ、2015年3月までに「プラレール」の大型ジオラマを改修し、山陽新幹線と北陸新幹線をモチーフとしたものにします。その他のリニューアルも2015年3月までに行います。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/04/page_5543.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/04/page_5541.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/12/page_6489.html)
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