東北新幹線盛岡-七戸十和田間で時速320キロ試験運転
東北新幹線の主力車両、E5系は時速320キロ運転できますが、騒音など環境上の問題から宇都宮-盛岡間しかその性能を発揮することができません。盛岡以北は整備新幹線として建設されたため、最高速度260キロを前提に設計されています。時速320キロ運転を行うためには、防音壁を高くしたり、トンネル通過時の空圧対策を強化したりするなどの対策が必要となります。
しかしJR東日本は5月21日から7月11日までの間、盛岡-七戸十和田間で時速320キロ走行走行試験を行います。盛岡以北で時速320キロ運転を行うのは初めてのことで、この期間のうち9日間程度、走行試験を行います。走行試験は営業運転のない23時から翌日6時までの間に行います。なお、走行試験の区間に七戸十和田-新青森間が含まれていないのは、停車するまでに一定の距離がなければならないためとされています。
今回の試験の目的は、騒音などのデータを集めるためで、決して盛岡以北の時速320キロ運転を決めたわけではありません。しかし、期待されるのは盛岡以北の高速化。盛岡以北も時速320キロ運転すると、東京-新青森間の所要時間がどれだけ短縮されるかは今のところデータがありませんが(東京-札幌間の試算はこちら)、今後新幹線が北海道に伸びることを考えると、盛岡以北の高速化は望まれるところです。
(参考:Web東奥 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20140425083849.asp)
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