ANA、羽田-沖縄線で「ANAギャラクシーフライト」
ANAは夏休み期間中、観光客の利用が見込める、羽田-札幌線、羽田-沖縄線などを中心に増便します。羽田-沖縄線は1日10往復から12往復に増えます。
そのうちの1往復は、羽田を深夜に出発し、早朝に帰着する便。国内線の深夜便運航は、ANAとして初めてのことで、「ANAギャラクシーフライト」といいます。7月18日から8月31日までの月曜日を除く週6日、羽田0:00発沖縄2:30着、沖縄4:40発羽田7:00着のダイヤで運航されます。運航機種はB777-300またはB787-8です。東京での仕事を終えてから乗ることも、逆に早朝に東京に戻ってそのまま出社することもできるのです。羽田、沖縄ともに24時間空港であることを活かした便です。
実はこの便、夏休み期間以外でも運行されているのです。沖縄貨物ハブ戦略の一環として、国内とアジアの貨物ハブ空港である羽田と沖縄を結ぶのを目的として、2012年7月から貨物便として深夜時間帯に運航していますが、それを活用するものです。貨物便は貨物専用機(フレーター)による運航ではなく、旅客機の床下貨物スペースを活用して運航するもので、「ベリー便」と呼ばれています。この「ANAギャラクシーフライト」は通常空となっている、客室部分を使うのです。
「ANAギャラクシーフライト」は、通常の便とは異なるところがあります。深夜運航便のため、プレミアムクラスやスキップサービス等、一部のサービスの提供を行いません。プレミアムクラスのシートの開放も行いません。また、貨物輸送が本業のため、販売座席数は少なくなります。最大25トンの貨物を搭載するため、150~250席程度しか使えません。沖縄の空港に着いてもバスやゆいレールはありません。ANAは専用のレンタカーやホテルのある特別プランを計画しています。
運賃は60日前まで予約可能な「旅割60」で片道9700円からです(羽田の国内線旅客施設利用料は別途支払う必要があります。大人290円です)。同じ期間の日中時間帯の運賃と比べると、1万円以上安くなっています。「ANAギャラクシーフライト」の利用状況によっては、年末年始などほかの繁忙期の運航も検討するようです。
(参考:ANAホームページ http://www.ana.co.jp/pr/14_0406/pdf/14-006.pdf、Aviation Wire http://www.aviationwire.jp/archives/35677、時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/zc?k=201404/2014042300896&g=eco、exciteニュース http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20140423/Flightliner_20532.html)
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