« 大阪府、大阪市、夢洲カジノに鉄道建設案 | Main | 土佐電鉄と高知県交通、経営統合へ »

成田空港にカプセルホテル

 成田空港を運営する成田国際空港会社は7月20日に、カプセルホテル「ナインアワーズ 成田空港」を開設します。第2旅客ターミナルビルにつながる第2駐車場ビルの地下1階にできます。運営はカプセルホテル事業を行っているナインアワーズ社(本社:東京都港区)が行います。

 カプセルの面積は2.2平方メートル、男性用71、女性用58のカプセルがあります。ほかにシャワールームが16(男性7室、女性9室)あります。宿泊料金は税別で3900円からですが(チェックアウトは10時)、繁閑によって変動することも考えているようです。短時間の利用もでき、休憩は最初の1時間が税別で1500円(その後は1時間毎税別500円で延長可能です)、シャワーのみは1時間以内で税別1000円です。宿泊客、休憩客は無料でシャワーを使うことができます。年中無休の24時間営業です。なお、7月20日から31日までの間は、各日先着50室(男女各25室)に限り、2900円で利用できます。

 「ナインアワーズ 成田空港」のターゲットはLCC利用客や、国際線乗り継ぎ客。LCCは早朝に成田を出る便が多く、前日から周辺のホテルに泊まったり、お金のない人は空港内のベンチで寝たりしています。1日約150人が空港で一夜を過ごすようです。深夜のリムジンバスに乗る人もいます。また、国際線の乗継(1日に1.5万人もいるようです)の場合、待ち時間が長いケースもありますが、どこで過ごしてもらうかが課題となっていました。仮眠場所等の提供はその解決策のひとつでしょう。

 空港内のカプセルホテルについては、羽田にはありますが、関空にはないようです。

(追記)
 LCCの充実に伴い、「ナインアワーズ 成田空港」の利用は好調のようです。2016年8月の稼働率は前年同期よりも1割高い、170%でした。このうち宿泊の稼働率は9割以上で推移しています。そのほか、LCCの早朝便を利用した人の日中の需要もあるようです。

 ナインアワーズ社は2016年8月と9月の2か月間、ジェットスター・ジャパンと提携して日中の仮眠やシャワーの料金を割り引いていましたが、それを2017年7月まで延長します。国際線を含むジェットスターに搭乗する前後3日のうちに成田空港など3店舗で搭乗便のチケットを提示すると、仮眠やシャワーの料金が最大4割引きとなります。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO70364030U4A420C1L71000/、http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB14H30_U6A011C1L71000/、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140425/prl14042510300017-n1.htm)

| |

« 大阪府、大阪市、夢洲カジノに鉄道建設案 | Main | 土佐電鉄と高知県交通、経営統合へ »

飛行機、空港」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 成田空港にカプセルホテル:

« 大阪府、大阪市、夢洲カジノに鉄道建設案 | Main | 土佐電鉄と高知県交通、経営統合へ »