阪神の「赤胴車」、2015年度に本線からいなくなる
駅がこまめにある阪神では、特急、急行用の車両と普通用の車両が完全に分けられています。普通用の車両は「ジェットカー」と言われ、後ろから迫ってくる特急や急行から逃げ切ることができるように、加減速に優れた車両が使われます。車両の塗装も違い、特急、急行用は赤とクリーム、普通用は青とクリームの2色に塗られています。この塗装がデビューした1958年に流行っていた漫画「赤胴鈴之助」から「赤胴車」、「青胴車」と呼ばれました。これまで茶色一色だった塗装から大幅にイメージを一新したのです。1994年の時点では、「赤胴車」は238両もありました。
しかし翌年の1995年、阪神大震災が起こり、阪神も大きな被害を受けました。阪神は復興への思いを込め、塗装をより明るいオレンジとベージュのツートンカラーに変えました。俗にいう「ジャイアンツ色」で、子会社のライバル球団の色を使っているとして物議をかもしました。今はまた別の色が登場しています。
「赤胴車」もだんだん塗り替えられ、今残るのは24両。このわずかな車両も、2015年度には本線から消えてしまうようです。ただ、支線の武庫川線では古いスタイルの「赤胴車」が8両残り、走り続けるようです。
(追記1)
どうやら、塗り替えが進み、2015年3月時点でたった1編成(6両)しかない状態になっていた「赤胴車」は、2015年5月20日ごろにも本線から姿を消すようです。
(追記2)
阪神の「赤胴車」は2015年5月19日に本線での運行を終了しました。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO004342/20140216-OYT8T00021.html、http://www.yomiuri.co.jp/national/20150516-OYT1T50064.html、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20150520k0000m040084000c.html)
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