吾妻線の付け替えは10月1日、樽沢トンネルも消える
以前にも八ッ場ダム建設に伴う線路の付け替えがあることは当blogでも紹介しましたが、その付け替えの日が決まりました。新ルートでの営業開始日は10月1日です。現在の渓谷沿いに縫うようなルートから、長さ約4500メートルの八ッ場トンネルなど、トンネルが主体のルートに代わります。最大で900メートル動きます。現在は14%しかないトンネル部分が(路盤部分が81%、橋梁が5%)、77%に増えます(路盤部分が13%、橋梁が10%)。トンネルが主体となるので、雨雪に対しても強くなります。最少曲線半径も200~300メートルから600メートルに緩和されます。なお、岩島-川原湯温泉間にある長さたった7.2メートルの樽沢トンネルは、ダムの建設によって水没しませんが、ルートの変更によって使われなくなります。
しかし、現行ルートでの営業が9月30日まであるかといえば、そうではありません。9月24日までの運行となります。9月24日の最終列車終了後から25日夕方まで線路切替工事を行います。その関係で、9月25日から30日までの6日間、バスによる代行輸送を行います。代行輸送を行う区間は中之条-大前間です。列車は25日は渋川-中之条間のみの運転となりますが、26日から30日までは渋川-岩島間を運転します(中之条-岩島間はバスも運転)。岩島-長野原草津口間は乗務員の訓練のため、線路はつながっていますが、乗車できません。
新線への切り替えにより、川原湯温泉駅の位置も変わり(約70メートル高いところに駅は変わります。新駅舎は10月1日から供用を開始します)、営業キロも変わります。これまで岩島-(5.9キロ)-川原湯温泉-(5.9キロ)-長野原草津口でしたが、新ルートでは岩島-(6.5キロ)-川原湯温泉-(5.0キロ)-長野原草津口となり、0.3キロ短縮されます。区間によっては運賃が上がったり、下がったりすることもあります。事前に切符を購入した場合、たとえ営業キロが伸びて運賃が上がっても、そのままの切符で乗車できます。
この付け替え工事、10月以降も駅構内の改良などの残工事があり、最終的な完成は2015年度末となります。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/takasaki/news/docs/20140520.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/05/20/223594.html、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/140521/gnm14052102040001-n1.htm)
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