JR西日本の豪華寝台列車は、1室で1両を占領、バスタブつき
JR西日本が豪華寝台列車を運行するという話は何回か当blogでも取り上げましたが、新たな情報が入ってきました。
この列車のコンセプトは、「美しい日本をホテルが走る 上質さの中に懐かしさを」です。美しい日本を再発見してもらうため、JR西日本エリアの景色や地域の伝統芸能、食材を楽しんでもらい、上質でわくわくする旅にしたいとJR西日本は考えています。団塊世代以上の人には懐かしさを感じてもらえるような、「ノスタルジック・モダン」テイストの、心が安らぐような、懐かしくてほっとするような空間を用意したいとJR西日本は考えています。
そのためJR西日本は、車両や食材などにこだわり、各界の第一人者に監修してもらうことにしました。車両のインテリアデザインや車内のレイアウトは、京都迎賓館の建築にも携わった、建築家の浦一也氏、車両の外観は、N700系などのデザインを手がけた、工業デザイナーの福田哲夫氏、旅の食事は、料理雑誌「あまから手帖」の編集顧問である門上武司氏に監修してもらいます。
豪華寝台列車は10両編成です。ディーゼルカーですが、エンジンがあるのは両端の車両のみです。中ほどの車両は客車と同じく、エンジンがないのです。非電化区間でも走行できるように、ディーゼル発電機で発電した電力とバッテリーで走行するハイブリッド方式です。この車両をベースにするのでしょうか? 両端の車両は、展望スペースがついています。両端には屋外展望デッキもあり、高速で走行しないときには、デッキに出て風を感じることもできます(デッキに出ることができるのは、後方の車両のみです)。2階部分もあり、こちらも展望スペースとなっています。中ほどには食堂車とラウンジカーが各1両ついています。残る6両が寝台車です。寝台車は2クラスに分かれ、1両に1室しか客室がない最上級タイプ(1両)と3室あるツインタイプ(5両)があります。全部で16部屋あるので、定員は30人程度です。
1両に1室しかない最上級の客室はバスタブのついたバスルームまであります。バスルームがある列車は、インドの「マハラジャ・エクスプレス」ぐらいで、世界的にも珍しいものです。ほかにプライベートバルコニーのついたエントランス、リビング、寝室があります。イラストを見る限り、両側の景色を見ることができます。1両に3室あるツインの客室も、通路側の壁が開くようになっていて、通路を歩く人を気にしないのであれば、壁を開けて両側の景色を楽しむことができます。
コースは京阪神から山陰側、あるいは山陽・瀬戸内側を周遊する予定で(いくつか考えているようです)、1泊2日か2泊3日がメインとなるようです。価格はJR九州の「ななつ星in九州」より安めとなります。運行開始は2017年春の予定です。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2014/05/page_5667.html、タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/jrwest-2/、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ210EZ_R20C14A5TJ1000/)
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