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あいの風とやま鉄道のICカード導入、新駅について

 あいの風とやま鉄道について2つ。

 以前にも書いたとおり、あいの風とやま鉄道は「ICOCA」システムを導入します。その大まかなスケジュールが明らかになりました。

 ICカード導入は2段階で行われます。まず最初に開業後に、電子マネー機能を持つ、通常のICカードを導入します。その後、2016年3月に、定期券機能を追加したICカードを導入します。なお、このICカードは北陸新幹線やJR西日本の枝線などへの乗り越し利用はできないこととなっています。

 話は変わりまして、新駅設置の話。特急がなくなる並行在来線では、県庁所在地付近の通勤客も期待できる区間で、こまめに利用者を集めることが重要です。あいの風とやま鉄道には、それが期待できます。近いうちに駅ができるのは、富山-東富山間と西高岡-高岡間。採算が見込めるとしたところです。このうち西高岡-高岡間の新駅は転換3年後に開業することですでに高岡市と合意していましたが(以前の話から遅くなっているようです)、富山-東富山間については富山県と富山市の間で話し合いが続いていました。

 ようやく駅の場所が決まりました。富山-東富山間のほぼ中間で、富山貨物駅発着の列車との安全性などを考えて、富山市下冨居<しもふごう>にある富山貨物駅の場内信号機の北側に決まりました。10.4ヘクタールある県有地沿いにつくります。1日の利用客は約1000人を見込んでいます。駅はあいの風とやま鉄道が整備し(コンパクトな駅舎となるようです。費用は国、富山県、富山市が1/3ずつ負担する方向です)、富山市が駅前整備を進めます。富山県は今年度、アクセス道路の測量や設計に着手します。

(追記1)
 高岡-西高岡間にできる新駅は、両駅から約2.5キロずつの中ほどにあります。人口の増加が見込まれるところにあり、乗降者数は1日当たり1600人を想定しています。相対式ホームを備える地上駅(無人駅)ですが、駅の東西を行き来することができる高架の自由道路もあります。

(追記2)
 高岡-西高岡間に2018年春にできる新駅の名前が、高岡やぶなみに決まりました。大伴家持が国主として赴任している時代からある地名に因んでいます。駅は相対式2面2線で、4両編成に対応するホームを備えています。無人駅ですが(ICカードリーダーはあります)、エレベータや自由通路があります。
(参考:チューリップテレビホームページ http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20140529154455、http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20140617170941、http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20161225175433、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140617-OYTNT50604.html、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2014061802100004.html、http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20161226/CK2016122602000036.html、あいの風とやま鉄道ホームぺージ http://ainokaze.co.jp/wp-content/uploads/2017/02/cbd2a987945493a7815bf28497633b73.pdf)

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