アルペンルートに屋根が透明の「パノラマバス」、欅平に新しい周遊ルート?
アルペンルートや黒部峡谷鉄道に関する話題。
アルペンルートの観光客は1991年度、149.6万人がピークでしたが、2011、2012年度は80万人台にまで落ち込みました。しかし、2013年度は100万人には達しなかったものの、95.8万人に増えました。
そのため、アルペンルートの一部を運行する立山黒部貫光の2014年3月期連結決算は増収となりました。営業収益は前期比7%増の67.2億円です。営業収益が増えたため、3期ぶりの黒字となりました。経常損益は8200万円の赤字から2.59億円の黒字、純損益は9.77億円の赤字から1.97億円の黒字となりました。今年度は4年ぶりの100万人突破を目指します。
その立山黒部貫光は2015年春に高原バス1台を改造して、屋根を透明な素材で覆ったバス(仮称は「パノラマバス」)を走らせます。室堂ターミナルでは9月以降、バリアフリー工事を行い、エレベーター2基も更新します。
話は変わりまして、黒部峡谷鉄道の話です。2015年3月の北陸新幹線金沢開業に向け、黒部市、関電北陸支社、宇奈月温泉旅館協同組合などからなる運営協議会は観光客誘致のため、欅平に新しい周遊ルートを整備しようとしています。
その新しい周遊ルートとは、一般には開放されていない高低差200メートルの関電の竪坑エレベーターに乗って標高800メートルの欅平の展望台に行き、そこから登山道を歩いて戻るコースです。長さは約1キロです。運営協議会は10月までにその新しい周遊ルートを整備してモニターツアーなどを行うようです。
(追記1)
アルペンルートの2015年度の観光客は訪日外国人が過去最多の21.5万人(前年度比12%増)を記録したものの、全体では99.7万人(前年度比10%増)と100万人にはわずかに及びませんでした。
黒部峡谷鉄道の乗降客数(宇奈月駅での数字を使っています)は前年度比19%増の80.3万人。2009年以来の前年増です。
(追記2)
2015年から始めた欅平の新しい周遊ルート、「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」ですが、参加者は10月末現在で1万人を突破し、11月末のシーズン終了までには約1.2万人になるとみられています。
(参考:北國新聞ホームページ http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20140530304.htm、チューリップテレビホームページ http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20140606175220、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASHCZ624XHCZPUZB00Y.html、北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ http://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000004977)
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