LCCのパイロット不足、自衛隊員の活用も
PeachなどLCCで、パイロット不足のために運休が相次いでいます。
なぜパイロットが足らないのでしょうか? まずは、パイロットの養成方法から考えてみることにしましょう。パイロットを育成するにはコストと時間がかかります。航空大学校を出ても機長になるには10年もかかるため、LCCでは無理です。自然と大手から引き抜くことが主流になってきます。ちょうどその時期にJALが経営破たんしたため、そこを退職したパイロットを集めることができました。
しかし、航空需要は世界的にも高まっています。パイロットがほしいのは日本のLCCだけではありません。パイロットになればどこの国でも通用するので(そのためこういう手法も使えます)、獲得競争になれば好待遇を出すことができる大手のほうが有利です。おまけに言えば、JALやANAもパイロットは40代が中心で、2030年度以降にはたくさん定年退職します。今から養成をしておかないといけません。
政府も、民主党政権時代に天下り規制によって停止していた自衛隊パイロットの民間転職を今年春から再開しました。自衛隊パイロットは民間の航空会社に行ってもパイロットとして仕事するのであり、官僚時代の役職の高さだけで再就職するのとは違います。そもそもこういうものまで天下りとして規制するのが間違っていたのです。自衛隊パイロットは即戦力として使えるので、急場をしのぐには便利な存在です。
(参考:J-CASTニュース http://www.j-cast.com/2014/06/02206022.html?p=all、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXDZO71030610R10C14A5PE8000/)
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