関西の鉄道、優先席付近でも携帯電話の電源オフ不要に
以前の記事で、電車内における携帯電話の取り扱いを見直す動きがあることに触れましたが、その具体的な動きがありました。
関西の私鉄や公営地下鉄が加盟する関西鉄道協会の鉄道事業者24社とJR西日本は25日、これまで優先客付近の乗客に対して携帯電話の電源を切るようにアナウンスしてきましたが、それを変更することを発表しました。混雑時以外には電源を切る必要がないのです。かつての「第2世代」と言われた古い携帯電話だと、22センチ離さないとペースメーカーの誤作動を招く危険性があったのですが、そのような「第2世代」携帯電話は2012年7月で使えなくなりました。しかも、ペースメーカーも改良が進んでいます。このため、15センチも離せば十分だということになりました(実際には3センチ程度離せば十分です)。また、携帯電話は緊急地震速報を受信するのに欠かせないものとなっています。
7月1日以降は、乗客同士の体が接する混雑時以外は、電源を切ることを求めないようにします。大きく変わるのは阪急など。阪急、能勢電鉄、神戸電鉄、大阪市営地下鉄堺筋線では、これまで編成中1両を「携帯電話電源オフ車両」としていました。この4社も、ほかの社局と同じように、混雑時のみ優先席付近での電源オフを求めます。
阪急の場合、7月15日から優先席について大きく変わります。これまで神戸・宝塚・京都寄りに運転台がある車両は、梅田寄りに優先席を設けていました。それがすべての車両において、神戸・宝塚・京都寄りに優先席を統一します。しかも、優先席をわかりやすくするため、座席の色を順次ゴールデンオリーブからマゼンタに変更します。
(参考:阪急ホームページ http://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/2709.pdf、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140625/wlf14062520010025-n1.htm、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20140626-OYO1T50014.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/06/29/226470.html)
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