北海道新幹線の駅名、新函館北斗に決定か?
現在の計画(工期を短縮するという話もありますが)では20年近く北海道新幹線の終着駅となる、新函館(仮称)。函館線の渡島大野駅につくられる新幹線駅なのですが、この駅が函館市ではなく北斗市にあるので、駅名を巡ってもめています。道南の中心都市であり、長い間誘致活動を続けてきた函館市は新函館を、駅のある北斗市は北斗函館を駅名にするよう主張していました。この対立は続き、2016年3月に開業予定なのですが、まだ駅名が決まっていません。
さすがにこのままではいつまでたっても決まりません。函館、北斗の両市は2013年12月以降協議をしていましたが、4月にJR北海道の決定を受け入れることを申し合わせました。JR北海道は北海道の意向を踏まえたうえで決定することにしました。
北海道が出した案、それは函館、北斗両市の主張を折衷したものとなっています。その名は新函館北斗、2013年10月に函館商工会議所の松本会頭が出した提案と一緒のものです。高橋北海道知事は6日までロシアに出張しているため、帰国後の7日以降に島田JR北海道社長と会談を行い、新函館北斗を新幹線の駅名としたいという考えを伝え、早ければ11日の定例記者会見で発表されます。
ベストはやはり新函館で、駅名が長ったらしいような気もしますが、ともかく駅名が決まる方向になったことは望ましいといえます。観光客の誘致などにおいても、新函館(仮称)のままでは様になりません。
(追記1)
6月11日、JR北海道から北海道新幹線の駅名の発表がありました。奥津軽(仮称)は奥津軽いまべつ、新函館(仮称)は新函館北斗となります。木古内はそのままで変わりません。
信号場2か所も合わせて発表され、新中小国(仮称)はそのまま新中小国、湯の里(仮称)は湯の里知内となりました。湯の里知内は3月まで知内駅だったところです。
(追記2)
列車名については新たな愛称を採用することなく、東北新幹線の「はやぶさ」がそのまま使われます。
なお、北海道新幹線が札幌まで全線開業するときは、新たな列車名を採用するようです。約20年後の話ですが。
(参考:北海道新聞ホームページ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/543389.html、http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/544951.html、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20140605k0000m040096000c.html、JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2014/140611-1.pdf)
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