北越急行、内部留保で経営できるのは30年
現在は越後湯沢-金沢間を走る「はくたか」の通過ルートとなっているため、多くの人に利用されている第三セクターの北越急行。2013年度の「はくたか」は過去最高の290万人を運び、39億円の北越急行の運輸収入の9割以上を稼ぎました。1997年の開業から貯めた内部留保は2014年度末の時点で130億円にも上るとみられています。
しかし、北陸新幹線が2015年3月に開業すれば、状況は一変します。「はくたか」は廃止される方向で、利用者、収入ともに激減してしまいます。当分は内部留保を取り崩して経営することになりますが、毎年3億円以上の赤字が出るため、30年でほぼ使い果たし、7600万円しか残らないとみています。
北越急行は3年間は値上げせず、その間に新潟県や延伸自治体と支援方法や値上げについて協議したいとしています。当面は潤沢な内部留保があるので、新潟県や沿線自治体あたりでは支援策を出し渋るかもしれませんが、いよいよ内部留保がつき、経営危機になるという段階で慌てても遅いです。鉄道を残したいのなら、余裕があるうちに対策を考えておくのが望ましいでしょう。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASG6N5F2SG6NUOHB013.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG6N5F2SG6NUOHB013)
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