JR北海道、散水列車の運行取りやめへ
1999年のことですが、記録的な猛暑で札幌圏のダイヤが大きく乱れました。そこで翌年度の2000年度から、レール温度の上昇に伴う運転規制やレールの張り出し等を防ぐため、散水列車というものを走らせてきました。前日17時の天気予報で、予想最高温度が32度以上の場合に運行することが決定され、札幌-岩見沢間及び白石-島松間でタンク車から線路に散水していました。
しかし、今年度からは散水列車の運行を行いません。確かに散水列車から散水すると、レールの温度は5度低下しますが、持続時間は1時間~1時間半程度にとどまります。また、長時間の散水は路盤を緩め、軌道変位の発生原因となります。ちなみに、散水列車は2000~2013年度の14年間で19回ありましたが(最高は2007年度と2012年度の各4回)、まったく運行されなかった年も6回ありました。
今後は、レール温度が50度に達した場合は、徒歩による特別巡回に加えて、列車巡回により監視を強化します。また、これまで予想されるレールの温度をこれまでの52度(気温32度に相当します)から57度(気温35~36度に相当します)に引き上げ、暑さでレールが伸びて曲がらないように、レールの隙間などの管理を強化します。レール温度が57度を超えた場合は45キロ以下の徐行、60度を超えると運転を中止します。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2014/140709-1.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/07/11/227434.html)
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