飯山線に「ふるさと」イメージと古民家風観光列車
JR東日本は、2015年3月の北陸新幹線金沢開業に備えて、その飯山線に「新しいコンセプトの列車」を登場させます。
「新しいコンセプトの列車」はキハ110系を改造したもの。2両編成で76人の座席数となる予定です(1両38人)。4人掛けと2人掛けのボックスシートのほか、ソファタイプのロングシートもあります。観光列車として使用するときは、ロングシート、ボックスシートともにテーブルがつきます。1両だけ改装が終わった12月下旬以降、まずは定期列車として投入されます。2015年2月下旬に2両目の改装も終わり、2015年春からは2両編成で沿線風景を楽しむことができる列車を運行する予定です。休日を中心に1日1往復するようです(それ以外は定期列車として運行します)。飯山線長野-十日町間を走行する予定です(定期列車としては、これ以外の区間を運行することもあります)。
さて、その「新しいコンセプトの列車」とはどういうものでしょうか? 唱歌「ふるさと」に登場する兎などをアイコン化し、五線譜をイメージした格子線と組み合わせた外観を予定しています。なぜ「ふるさと」が出てきたかといえば、「ふるさと」の作詞者の高野辰之が、(飯山線に近い)中野市(旧:下水内郡豊田村)の出身なのです。内装は、子供のころ、夏休みに遊びに行っていたおばあちゃんの家のような、懐かしさや楽しさを感じさせる古民家風となる予定です。そのほか、地元の人との触れ合いや食との出会いを通じて飯山線を満喫することのできる、おもてなしも考えているとのことです。
(追記1)
この「新しいコンセプトの列車」ですが、列車名が「おいこっと」に決まりました。東京のアルファベット表記(TOKYO)を逆読みにして、平仮名にしたもので、東京と正反対という意味を込めています。「雪ん子」をイメージしたキャラクターと組み合わせたアイコンもあります。なお、「雪ん子」のアイコンは、2両目が登場してから取り付けられるようです。
(追記2)
「おいこっと」の運行開始は2015年4月4日からとなりました。長野-十日町間(冬季は長野-戸狩野沢温泉間)を1日1往復します。2両編成で運行します(1両で運行することもあります)。週末を中心に運行し(運行しない週末もあります)、十日町で上越妙高-十日町間(長岡経由)の「越乃Shu*Kura」と組み合わせることもできます(一部運行日は除きます)。
なお、「おいこっと」用に改造されたキハ110での運行は、当初の予定から遅れて2015年1月から始まっています。
(追記3)
「おいこっと」では、「まんが日本昔ばなし」などでおなじみの、常田富士男氏(木島平村出身)によるナレーションが流れます。車内での観光放送や沿線の案内、記念撮影の手伝い、車内販売などを行うアテンダント(「おいこっと あてんだんと」)も乗車します。昔懐かしいもんぺ姿で乗務します。なお、「おいこっと あてんだんと」が乗務しない場合もあり(定期列車として運行する平日は乗務しません)、その場合は車内販売も中止されます。
(参考:JR東日本長野支社ホームページ http://www.jreast.co.jp/nagano/pdf/140718-2.pdf、http://www.jreast.co.jp/nagano/pdf/141204.pdf、http://www.jreast.co.jp/nagano/pdf/150123.pdf、http://www.jreast.co.jp/nagano/oykot/time.html、http://www.jreast.co.jp/nagano/pdf/150226.pdf、「編集長敬白」 http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2014/12/25_14.html)
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