JR東海、新幹線の公衆電話を廃止する予定なし
かつては在来線にも車内に公衆電話がありましたが(運賃だけで乗ることのできる列車にも公衆電話がある例がありました)、今は新幹線に残っているのみです。東海道新幹線の場合、700系、N700系は16両編成中4台、N700Aは2台あります。
新幹線での公衆電話サービスは開業翌年の1965年6月に始まりました。当初は車内係員や電話交換手を介する方式で、通話地域も沿線に限られていましたが、技術の改良により全国に通話することができるようになりました。16両編成に10台の公衆電話を設置していた時代もありましたが、携帯電話の普及などで、東海道新幹線の2013年度の一日当たりの通話件数は約330件で(1日当たりの運行本数は323本なので、列車1本あたりの通話件数は約1件ということになります)、15年前の1/40の水準に激減しています。
このように利用が激減した公衆電話ですが、JR東海では利用者が少ないからといって、公衆電話を廃止する考えは今のところありません。携帯電話に比べて災害時につながりやすい特性があり、携帯電話を持っていない人に対して公衆電話サービスは必要だとJR東海は考えています。
ほかの会社の新幹線でも、公衆電話サービスは続けるようです。2015年3月に開業する北陸新幹線長野-金沢間、2016年春に開業する新青森-新函館北斗間でも使えるようです。
(参考:東京新聞ホームページ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014070802000257.html)
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