札幌市電ループ化は2015年10月以降に
2015年春の開業を目指していた札幌市電のループ化。直線距離で400メートルしか離れていない、西4丁目停留場とすすきの停留場を結ぶものです。もともとは習熟運転などの準備を経て開業する予定でしたが、それが遅くなることとなりました。
その理由は、2014年1月と3月に実施した入札が不調となったため。人手不足により人件費が高騰し、入札者が出ませんでした。結局、土木工事と軌道敷設工事に分けることとし、土木工事は5月に随意契約で施工業者を決めました(軌道敷設工事は未定です)。これを受けて2015年春の開業に間に合わせようと、札幌市交通局は工期短縮方法について検討してきました。土木工事と軌道敷設工事に分割して土木工事だけを先行発注したり、土木工事と軌道敷設工事を並行して施工するしたりするなどの方法です。
しかし、検討した結果、土木工事と軌道敷設工事を同時並行で施工することは困難で、事故などの問題が発生した場合、安全管理上の責任の所在が不透明となります。またこのような施工を行うと厳冬期にかかります。厳冬期に施行を行うのは、品質管理上問題があるとみています。そこで、年内に土木工事を終え、実質的な軌道敷設工事に着手するのは2015年の雪解け後に行うのが望ましいと判断しました。
よって、札幌市電のループ化は2015年10月以降、遅くとも2015年内のこととなります。2016年春に新函館北斗まで伸びる北海道新幹線と合わせて乗りに行くことになるでしょう。
(参考:札幌市交通局ホームページ http://www.city.sapporo.jp/somu/koho/hodo/201407/documents/romendensha.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/07/26/228573.html、北海道新聞ホームページ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/553358.html)
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