鳥取県、県内鉄道高速化のため山形新幹線の現地調査へ
極めて遅いスピードながら高速鉄道網の整備が進んでいます。徐々にではありますが新幹線が伸びていっています。
鳥取県でも山陰線の高速化が行われましたが、ミニ新幹線やフリーゲージトレインなどを使った高速鉄道をつくることを検討しています(さすがにフル規格新幹線を持ってくることはすぐには難しいと考えているようです)。これまでも九州新幹線の状況について熊本県と長崎県に、博多-長崎間のフリーゲージトレインの開発・施設整備などの状況を鉄道・運輸施設整備支援機構に対して聞き取り調査を行ってきました。その一環として、今月から山形新幹線の現地調査を進めます。
現地調査を踏まえて、鳥取県内の鉄道に導入する場合の課題等を見つけ出します。9月から10月にかけて鳥取県内に高速鉄道を整備することについて、学識経験者や鉄道技術の専門家などのチェックや意見聴取を行います。11月以降は鳥取県内鉄道高速化の姿とその経済効果を検討する方針です。
(追記)
フリーゲージトレインの導入を考えているのは、因美・智頭急行線と伯備線です。しかし、両線には時速65~70キロに減速を余儀なくされる半径400メートル未満の急カーブがたくさんあります。因美・智頭急行線は電化が必要なうえ、智頭-津ノ井間に半径400メートル未満の急カーブが25か所あります。伯備線は備中高梁-江尾間に半径400メートル未満の急カーブが160か所もあります。
(参考:建設通信新聞ホームページ http://www.kensetsunews.com/?p=35068、日本海新聞ホームページ http://www.nnn.co.jp/news/141010/20141010009.html)
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Comments
鳥取県の場合はミニ新幹線やフリーゲージトレインといった標準軌にこだわる前に、狭軌の活用、因美線の智頭〜郡家間や伯備線生山〜米子間の線形改良を考えた方がよいと思います。費用対効果がそれほど大きくない・国からの補助がどれくらいになるか分からない等の懸念があるのかも知れませんが。
Posted by: 日置りん | 2014.07.21 07:17 AM
日置りんさん、おはようございます。
* 狭軌の活用、因美線の智頭〜郡家間や伯備線生山〜米子間の線形改良を
ミニ新幹線やフリーゲージトレインを導入した場合でも、このあたりの在来線の強化は欠かせないでしょう。
単純に在来線の改良だけでは目立たないですが、ミニ新幹線やフリーゲージトレイン化によって大阪直通が果たせば、アピール度が大きいからではないでしょうか?
Posted by: たべちゃん | 2014.07.22 05:24 AM
>狭軌の活用、因美線の智頭〜郡家間や伯備線生山〜米子間の線形改良を
伯備線の場合、FGT構想は前からありますが、山陽新幹線に乗入れ可能かが問題です。
山陽の場合、姫路手前までは300km/Hに達しないので、比較的影響は少ないとは思えますが。
智頭急行については、電化が必要なこと、また新幹線走行区間が新大阪-姫路間と短く、かつ、「スーパーはくと」が大阪・三ノ宮・明石など市中心部の駅に停車していることから考えて、ニーズは低いと思われます。
Posted by: かにうさぎ | 2014.07.22 09:41 PM
かにうさぎさん、おはようございます。
* 伯備線の場合、FGT構想は前からありますが、
確かに、フリーゲージトレインで新大阪に乗り入れることができるかが課題です。長崎新幹線とは違い、距離が短いのが救いですが。
* 智頭急行については、電化が必要なこと、
現在でも大阪乗り入れは果たしているので、無理に新幹線に乗り入れる必要はありません。ただ、因美線の改良だけでは目立たないので、智頭急行を電化して130キロ超運転できるかも重要なポイントとなるでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2014.07.23 05:11 AM