山田線と三陸鉄道、8月10日から17日に直通運転
以前、このblogで取り上げた山田線と三陸鉄道北リアス線の直通列車の話ですが、ようやく運行されることがJR東日本及び三陸鉄道から発表されました。三陸鉄道の車両が山田線盛岡-宮古間を走るのは1999年12月の団体列車以来15年ぶり、JR東日本の車両が北リアス線を走るのは2012年の「リゾートうみねこ」以来2年ぶりです。JR東日本の車両が宮古経由で三陸鉄道北リアス線を運転するのは5年ぶりです。山田線盛岡-宮古間と三陸鉄道北リアス線を直通するのは団体列車では実績がありますが、一般の列車では初めてです。
「さんりく北リアス」と名づけられた直通列車は8月8日から17日までの10日間、盛岡-宮古-久慈間を運転します。盛岡10:03発-宮古12:12着12:40発-久慈14:35着、久慈12:15発-宮古13:54着14:07発-盛岡16:20着のダイヤで運行し、全車自由席です。久慈発の三陸鉄道部分は定期列車のダイヤで運行されます。盛岡発は途中、宮古、一の渡、田老、小本、島越、田野畑、普代、堀内、野田玉川、陸中野田に停まり(つまりJR線内はノンストップ)、久慈発は三陸鉄道各駅に停車したのち、宮古からはノンストップです。
車両はJR東日本のと三陸鉄道のが一日交替で使われます。盛岡発偶数日、久慈発奇数日はJR東日本の「Kenji」(3両編成)を使い、盛岡発奇数日、久慈発偶数日は三陸鉄道のレトロ車両+普通車両+レトロ車両(36-R形2両と36-700形1両)の3両編成を使います。「Kenji」は1992年にキハ58、28を改造してつくられたものです。定員は130人で、先頭車には運転台より高い席から眺望が楽しむことができる展望席があります。三陸鉄道のは定員146人で、過去に「リアスシーライナー」として運転したことがあります。2008年7月には仙台から八戸まで、三陸沿いに走ったことがあります。現状ではできないルートです。
三陸鉄道では、北リアス線宮古-久慈間で希望する人に乗車証明書を配布します。久慈発12:15の列車に乗車した人は前日13時までに予約すれば海鮮弁当の購入ができます。弁当の受け取りは久慈駅窓口です。小本-久慈間で海女スタイルのアテンダントがガイドを行います。
(追記)
盛岡-久慈間の直通運転は、2015年3月下旬にも行います。運行は10日間程度で1日1往復します。
ちなみに、2014年8月のときは、合計約2500人が利用しました。
(参考:JR東日本盛岡支社ホームページ http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1404978993_1.pdf、三陸鉄道ホームページ http://www.sanrikutetsudou.com/2014/07/%E4%B8%89%E9%99%B8%E9%89%84%E9%81%93%E5%8C%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9%E7%B7%9A%E2%80%95jr%E5%B1%B1%E7%94%B0%E7%B7%9A%E7%9B%B4%E9%80%9A%E9%81%8B%E8%BB%A2%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/07/10/227382.html、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/140711/iwt14071102160001-n1.htm、河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150130_32008.html)
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