JR東日本、松本-高山間に観光周遊バス運行
新幹線が開業しても、観光客を誘致するには、そこから先の交通網の整備が求められます。2015年3月開業予定の北陸新幹線も同様です。この北陸新幹線に絡んで、いくつかの周遊バスができています。
まずはJR東日本が運行する、松本-高山間のバスから。「びゅうばす天空の飛騨回廊号」といいます。松本発高山行きのAコースと高山発松本行きのBコースがあります。Aコースは7月19日から9月21日の土、日曜日と、7月21日(祝)、9月15日(祝)、22日、23日(祝)、25~30日に運行します。松本駅9:55発-沢渡10:55ごろ着、11:15発-上高地11:45ごろ着、13:35発(自由散策、自由昼食)-平湯温泉14:05ごろ着、14:15発-新穂高ロープウェイ14:50ごろ着、16:25発-平湯温泉16:55ごろ着-高山駅17:55ごろ着のダイヤで運行します。上高地に貸切バスが乗り入れることができない日は、沢渡と平湯温泉で乗り換えとなります。料金は松本駅→平湯温泉、高山駅間が4800円(新穂高ロープウェイも含まれています)、松本駅→上高地間が2400円です。Bコースは7月20日から9月22日の日、月曜日と、7月22日、9月16日、23日(祝)、24日、26~30日に運行します。高山駅10:00発-平湯温泉11:00発-乗鞍畳平11:30ごろ着、13:00発(自由昼食)-乗鞍高原(善五郎の滝)13:50ごろ着、14:20発-乗鞍観光センター14:25ごろ着-松本駅15:45ごろ着のダイヤで運行します。料金は高山駅、平湯温泉→松本駅間が3500円、高山駅、平湯温泉→乗鞍観光センター間が2500円です。JR東日本各駅の「びゅうプラザ」または主な旅行会社で発売します。
もっとも、松本-高山間のバスでは、北陸新幹線に絡めることができません。そこから先があるのです。7月20日から12月23日の日祝に、JR西日本及び西日本ジェイアールバスが企画・運行する「五箇山・白川郷めぐりバス」があるのです。高山と金沢の間を結ぶもので、途中、白川郷散策、村上家(こきりこ踊り鑑賞)、五箇山(菅沼散策)があります。高山9時発、金沢10時発で、所要時間は6時間、料金は3800円です。JR東日本のバスとJR西日本のバスが連携することで、松本-高山-金沢間の広域観光周遊ルートとなるのです。
高山-金沢間には違うルートのツアーバスがあります。白山市のホテルや旅館経営者らでつくるホワイトリングという会社が、白山スーパー林道を経由するツアーバスを走らせています。コースは金沢駅を8時に出て(途中からの乗車も可)、スーパー林道の絶景箇所に立ち寄りながら白川郷に行きます。白川郷では1時間滞在します。高山着は13時です。逆のコースもあり、高山14時発で、同じルートをたどって金沢駅に19時に着きます。スーパー林道が通行できる11月10日まで運行しますが、前日までの予約が必要で、2人以上の利用者があるときに限り運行します。毎週水、木、土、日曜日は英語を話すことのできる添乗員も同行します。料金は3000円で、一週間以内の往復には割引があります。
松本-高山、高山-金沢間にはすでに高速バスも走っています。前者はアルピコ交通と濃飛乗合自動車、後者は濃飛乗合自動車と北陸鉄道が運行しています。この3社は共同で4月から、「三つ星ルートきっぷ」を発売しています。沿線に松本城や兼六園など、「ミシュラン」の三つ星観光地があるからです。有効期間は4日間で、この期間中であれば、逆戻りはできませんが、途中下車ができます。運賃は5140円で、通常運賃より1400円ほど安い、お得な切符です。4月、5月の2か月間で松本側からは79人、金沢側からは125人が利用し、想定を上回っていますが、北陸新幹線延伸後はさらに2~3倍に増やしたいとしています。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140621.pdf、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20140611/CK2014061102000042.html、http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20140608/CK2014060802000006.html)
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