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津軽鉄道、DMV導入を断念

 以前、津軽鉄道が北海道新幹線奥津軽いまべつ駅(2016年春開業)からDMVを走らせることを検討していることを記事にしましたが、その津軽鉄道が北海道新幹線開業時のDMVの導入を断念しました。

 もともと津軽鉄道のDMV計画は奥津軽いまべつ駅から津軽中里駅までは道路上を、津軽中里駅からは線路上を走るものでした。その計画を基に青森県が津軽鉄道内(津軽五所川原-津軽中里間、約20キロ)で、DMVだけを走らせる場合と、ほかの列車を併用した場合における問題点を調査しました。

 その結果、DMVだけの単独走行、ほかの列車との併用走行いずれの場合でも、DMV用のホーム、DMVが道路走行と線路走行を切り替える場所(モードインターチェンジ)、DMVは踏切走行時に急激な車両の上下動を起こしますがそれを解消するためのスロープの整備が必要であることが判明しました。ここまでは当たり前といえばそうですが、併用走行だとさらに難しくなります。DMVは列車より軽いのですが、それでも踏切が作動することができるよう、レールの感知システムなどを新たに開発する必要があります。DMVを開発したJR北海道としては、単独走行はハード面のいくつかの課題をクリアすれば運行に問題はないとしていますが、併用走行を前提としておらず、そのようなシステムを開発する予定もないのです。津軽鉄道はDMVだけを単独走行するつもりはなく、「ストーブ列車」など観光客に人気の列車を組み合わせることを前提としていたので、現状ではDMVを導入できないのです。

 それにしても、キャパが小さいDMVを無理に走らせる必要はなさそうです。バスの代行輸送のほうが低コストで、より機動的な運行ができます。ある程度朝夕の通学利用があるなら、その時間だけ列車を走らせるという方法もあります(バスをたくさん走らせたら解決するだけかもしれませんが)。DMVを開発すること自体が無駄とも言えます。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140624-24101137-webtoo-l02&pos=1)

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