富山県、「サンダーバード」などの運行継続を断念
富山から大阪へ日帰りで往復するときの滞在時間が短くなるようです。
20日のことですが、石井富山県知事は大阪市内のホテルで真鍋JR西日本社長と面談しました。そこで、石井知事は真鍋社長に対して、「サンダーバード」など北陸線関西、中京方面特急の金沢以東の運行断念を表明したのです。
代わりに登場するのが、富山-金沢間の単距離新幹線、「つるぎ」。「つるぎ」は1時間に1本程度運行し、すべてが途中駅の新高岡に停まります。富山-新高岡間の所要時間は約8分、新高岡-金沢間の所要時間は約13分です。金沢駅では中2階での乗り換えとなり、10分程度で乗り換えができるようになります。何のことはありません。九州新幹線新八代開業のときのような負担をできるだけ小さくした乗り換えではなく、前世紀の遺物の乗換です。
早朝の列車については、6時ごろに富山駅を出る「つるぎ」が設定されるようです。金沢には6:30に着き、特急に乗り換えて大阪に着くのが9:10です。現行のダイヤでは「サンダーバード2号」が富山4:56発、大阪着8:22(休日は8:19)なので、並行在来線のダイヤが明らかではないので確実なことは言えませんが、1時間ほど到着が遅くなるようです。また、長野発金沢行きの新幹線もできます。6時半ごろに長野を出て、黒部宇奈月温泉に7:20着、富山に7:33着、金沢に8:05着で、特急に乗り換え大阪には10:39着です。この新幹線は各駅停車の予定です。
並行在来線の「あいの風とやま鉄道」に関しては、泊-金沢間の快速を平日について2往復増やし、3往復とします。JR西日本は運転士を派遣するかたちで支援します。また、並行在来線の主要駅でも継続してJRの切符を販売します。沿線各市町に1駅ずつ、泊、入善、黒部、魚津、滑川、小杉、高岡、石動の8駅です。新幹線が停まる富山等では当然ながらJRの切符を買うことができます。あいの風とやま鉄道にはICカードが導入されますが、隣の石川県のIRいしかわ鉄道は導入しません。とは言っても、あいの風とやま鉄道の駅からICカードで入場しそのまま金沢駅に行く人が相当数いることは予想されるため、金沢駅にICカード誤乗車対応機器を設置する予定です。
なお、北陸新幹線の開業日は9月に、ダイヤは12月に発表される予定です。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140820/biz14082018570025-n1.htm、北國新聞ホームページ http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20140821201.htm、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/20140821-OYT1T50071.html、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140823-00005545-kitanihon-l16)
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