バス専用道を走る五新線のバス、9月で廃止へ
もともと奈良県南部の山岳地帯を通って、五条と新宮を結ぶ国鉄線の計画がありました。五新線といわれるものです。このうち、五条側の五条-城戸-阪本間約22キロのみが阪本線として1936年に着工が決まり、1959年までに五条-城戸間約12キロの路盤がほぼ完成しました。
ところがこの区間を鉄道として営業しても、赤字は確実視されていましたので、完成した路盤で城戸までバスを運行し、路盤が阪本まで完成した段階で鉄道にすることになりました。1965年から五条-城戸間でバスとして走り始めたのですが、城戸以南の工事は国鉄の経営悪化を受けて途中で凍結されました。
この五新線のバスはもともと国鉄が運営していました。しかし、並行する国道が改良され、過疎化のため利用者が減少したため、2002年からは奈良交通が運行しています。平日は1日5往復、休日は1日1往復していましたが、専用道で最も新しい衣笠トンネルの状態が悪いことから、9月30日をもって専用道を閉鎖することにしたのです。10月からは並行する国道経由で同じ本数を運転します。
なお、バス専用道を通るバスの廃止に伴い、バスツアーも設定されています。
(参考:レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/08/04/229240.html、http://response.jp/article/2014/09/03/231502.html)
| Permalink | 0
「バス」カテゴリの記事
- 京阪、全体の1/3の駅を無人化(2021.04.09)
- 三重交通、伊勢奥津のバスは廃止&連節バスは4月1日から(2021.03.29)
Comments