旧ツアーバスの高速バスに乗る
9日のことですが、名古屋駅(則武1丁目)から高速長岡京まで、旧ツアーバスのWILLER EXPRESSに乗ってきました。
2013年の年末に開業した、阪急の西山天王山。高速バスのバス停(高速バスのバス停の名称は高速長岡京)と直結しているのが売りだ。しかし、従来からある高速バスには、名古屋から高速長岡京に行く便はない。あるのは旧ツアーバスのWILLER EXPRESSだけだ。名古屋と大阪を結ぶ便は7月31日にダイヤ改正を行い、増発している。日中は毎時30分発の1時間間隔だ(その後、JRバスなどもダイヤ改正を行い、対抗した)。せっかくの機会なので、WILLER EXPRESSに乗ることにする。高速バスには何回も乗ったが、旧ツアーバスの高速バスに乗るのは初めて。インターネットで予約し、コンビニで支払う。本来の運賃は3000円だが、カーボンオフセット活動への協力金24円を追加し、3024円支払った。
名古屋駅のバス停は名鉄バスセンターでも新幹線口のバスターミナルでもない。カッコ書きの「則武1丁目」が表すように、駅から離れたところにある。新幹線口から歩いて5分余りかかる。ただ、予約したとき、バス停への行きかたを写真つきで教えてくれる。それを忘れずにプリントアウトしておけばよい。旧ツアーバスなので、従来からある高速バスと話が違うかもしれない。用心のためいつもよりも早めに行き、バス停には20分前には着いた。バス停には先発の東京方面のバスが停まっている。ポールしかないバス停だが、案内人がいる。
発車10分ほど前に、バスがやってきた。ピンクに塗られた、WILLER EXPRESS専用の車両だ。ツアーバス時代のなごりなのか、予約時には座席番号がわからず、当日乗車2時間ほど前に案内のメールが来る仕組みになっている。しかし、自宅を出る1時間半ほど前になってもそのメールは来なかった。その旨を座席表を持っていた運転士に告げたところ、名前を言うだけで座席を教えてくれた。男性が前、女性が後になっていて、私の座席は最前列となっている。定刻にバスは出た。ほぼ座席は埋まっている。
烏森ランプから名古屋高速に入り、東名阪を通る。バスにはトイレがなく、名神の草津パーキングエリアで休憩をとることになっていた。しかし、東名阪で事故による渋滞が起きていたため、発車して40分程度しか経っていないのに、東名阪の御在所サービスエリアで1回目の休憩をとることになった。早速20分も休憩をとる。
WILLER EXPRESSの売りは、全ての座席にテレビや映画などを見ることができるモニターがついているバスがあること。名古屋駅7:30発の便がまさにそれである。旅に出たときはできるだけ外を見ようとするので、このようなモニターはなくても構わない。ただ、せっかくバスにあるので、試しに使ってみることにする(台風の情報を知りたかったが、NHKが写らないのは残念)。ところが、少し使っているうちに写らなくなる。ほかの座席のモニターの中にも調子の悪いものがあるようで、運転士が再設定をしたところ、再び写るようになった。滋賀県に入ったため、テレビは関西のが写る。新名神の甲南パーキングエリアで2回目の休憩をとり、激しい雨の中を走る。
草津ジャンクションからは名神。バスは長岡京まで停まらないのだから、瀬田東ジャンクションから京滋バイパスを通るのかと思ったら、名神を走り続ける。京都に用のある車で混むことが多いのだから、京滋バイパスを経由したほうがよいと思われる。バスは名神から京都縦貫道に入り、すぐの長岡京インターで高速を出る。料金所を出てすぐのところにあるのが高速長岡京。阪急西山天王山の真上にある。雨に濡れずに行くことができると思っていたら、意外なことに屋根は一部にしかなく、濡れる。残念な構造だ。結局、高速長岡京には40分ほど遅れて着いた。事前にNEXCOのホームページで検索したところ、お盆による混雑のため40分ぐらい遅れると予想していたので、的中した格好だ。
休日の日中、西山天王山からは梅田行きと天下茶屋行きの準急が交互に出ている。両方合わせて10分間隔だ。天下茶屋行きが出た直後だったので、20分ほど待ち(梅田行きをやり過ごし)、次の西山天王山10:49発天下茶屋行きに乗る。準急は高槻市までは各駅に停まるのでガラガラだ。
準急は高槻市から通過運転を始めるが、次の茨木市で特急と快速特急(「京とれいん」)に抜かされる。このころから車内も混んでくる。京阪間ではJR西日本、阪急、京阪の3社がライバル関係にあるが、大阪市の南部に行くことができるのは、大阪市営地下鉄堺筋線に乗り入れている阪急のみ。行き先の天下茶屋は南海と接続していて、直通の準急は関空アクセスのひとつでもある。しかし、よく利用されているとは言い難い。梅田方面への乗り換え駅となる淡路で降りる人が多いし、難波に近い日本橋を過ぎるとガラガラだ。河原町からの直通が特急ではなく、準急なのはこの現状の現れだろう。西山天王山から天下茶屋まで50分ほどかかっているのだ。遅すぎて直通の意味はあまりない。天下茶屋で急いで乗り換えるとちょうど11:44発の空港急行がホームに入ってくるところだった。スムーズに乗り換えできることは評価できる。泉大津で降りる。
泉州は南海本線と阪和線がほぼ並行して走っていて、大阪市内には行きやすいが、堺の東西鉄軌道問題でも明らかになった通り、泉州の各市内での移動はバスに頼るしかない。ただ、バスは目立たないものの、かなりの本数があるところもあり、次に乗る和泉府中、和泉中央へのバスはそのひとつである。和泉府中までは1時間に6本、和泉中央へも1時間に5本(いずれも和泉府中を経由する)ある。泉大津12:10発の和泉市役所前経由和泉中央駅行きに乗る。
今回、和泉府中方面へのバスに乗ったのは、和泉府中駅にバスターミナルができたことにより、バスの経路が変わったのを確かめたかったため(これまでは和泉府中駅には乗り入れず、駅南側の国道沿いに「府中車庫前」というバス停を設け、そこから阪和線への乗り換え客を歩かせていた)。さて、その国道であるが、いわゆる「開かずの踏切」になっていた。市内の交通の障害となるため、その国道をアンダーパス化した(ただし、踏切は撤去されず、残存している)。これまでみたいに踏切が開くのを待たずに通過することができる。バスはそのアンダーパス化された道路を通り、和泉府中駅にできたバスターミナルに入った。
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