北陸新幹線敦賀以西のルートは2015年から議論か?
金沢開業時点での北陸新幹線の最大の欠点は、東京と北陸の行き来だけが便利になり、関西などほかの地域への都市間移動が不便になることです。これを是正するのが、北陸新幹線の金沢以西への延伸。とりあえず敦賀までは建設中であり、そこまで開業すれば関西方面にもある程度の改善が見込まれます。
ただ、完全に北陸新幹線が一地域の新幹線ではなく、国家の幹となる路線になるためには、大阪までの全線開業が求められます。大阪までフル規格で結ばれて初めて、東海道新幹線の代替機能を果たせるのですが、敦賀以西のルートについては候補がいくつかあり、まだ決まっていません。
ところが、与党の整備新幹線建設促進推進グループは2015年の年明けから敦賀以西のルートについて議論するようです。金沢-敦賀間の工期短縮の議論が今年中にめどが立つため、次の話に移ることができるのです。敦賀から米原に直接結ぶ「米原ルート」が有力とも言われていますが、リニア新幹線がいったん名古屋止まりとなってしまう現状では、せっかく新幹線が米原まで来ても、同じフル規格新幹線に乗り換えなければならないという笑うに笑えない事態になってしまいます。1973年に閣議決定された、「若狭ルート」しか取りようがないというのが正直なところでしょう。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20140722/CK2014072202000030.html)
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