高速バスとフェリーがセットになった、「盛岡函館きっぷ」発売
高速バスとフェリーがセットになった切符は各地で発売されていますが、岩手県北バス、弘南バス、津軽海峡フェリーの各社は、盛岡駅前と青森駅前、青森港フェリーターミナルを結ぶ「特急あすなろ号」乗車券と津軽海峡フェリー(スタンダード・2等乗船券引換券)をセットにした、「盛岡函館きっぷ」を8月1日から発売しました。値段は5000円(子供は半額)で、高速バスとフェリーを別々に買うより約18%安くなります。事前に「盛岡函館きっぷ」を利用することを伝えてフェリーを予約した人が購入できます。
また、「盛岡函館きっぷ」の発売に合わせて、「特急あすなろ号」のうち1往復を青森フェリーターミナルに延伸します。この青森フェリーターミナル発着の「特急あすなろ号」を使うと、盛岡駅前10:05発函館フェリーターミナル18:00着、函館フェリーターミナル12:00発盛岡駅前20:04着のダイヤで移動できます。高速バス、フェリーともにこのほかの便でも利用できますが、その場合は「特急あすなろ号」は青森駅前発着なので、青森駅前-青森港フェリーターミナル間は別払いで移動しなければなりません。
このような「盛岡函館きっぷ」が出た背景としては、東北・北海道新幹線開業とそれに伴う並行在来線の第三セクターへの移管などにより、「青春18きっぷ」が使いづらい事態に対応するためと考えられます。北海道新幹線が開業すれば、江差線は第三セクターになりますし、新幹線以外通らない青函トンネル区間について、たとえ特急券を買わなくても新幹線に乗ることができる救済措置が維持されたとしても、奥津軽いまべつにどうやって行くかという問題もあります。数少ないローカル列車に乗るぐらいなら、別料金を払ってフェリーに乗ったほうがいいのかもしれません。そういうことも考えた割引切符の発売なのかもしれません。
(参考:岩手県北バスホームページ http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/archives/6048/)
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