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可部線延伸工事8月23日着工、終点駅区画整理事業問題

 廃止になった可部線の一部区間(可部-旧河戸間1.6キロ)を復活させて電化延伸する工事ですが、8月23日に着工するようです。

 まず最初に行うのは、延伸区間に工事用のフェンスを設置すること。可部駅側から設置します。また、可部駅側から古いレールの撤去を行います。2014年中にレールの撤去を終える見通しです。秋ごろから(撤去工事と同時進行で)新しい軌道や駅舎の新設工事を進めていきます。予定通りに進めば2015年末に設備が完成する予定です。その後、検査や列車の試運転を行い、2016年3月のダイヤ改正に合わせて開業する予定です。

 可部線については以前にも書いたように、2016年からさらに遅れるという話もありましたが、それも解決に向かっています。遅れるという話が出てきたのは、終点駅を含む区域で行われている区画整理事業。もともとは安佐市民病院が2012年春に移ってくる予定でしたが、この計画が止まってしまいました。区画整理事業は計画が決まらないと土地を売却することができません。よって終点駅の整備もできず、延伸がさらに遅れてしまうというものでした。

 その事態を解決するため、終点駅付近の鉄道用地を区画整理事業から切り離すことにしました。区画整理事業は約5.1ヘクタールありますが、このうち広島市が所有している部分も含めて約6600平方メートルを区画整理計画から切り離すことにしたのです。終点駅近くの荒下自治会館で2日に行われた地権者の総会で賛成多数で承認され、鉄道用地部分はそれを所有している約10人がそれぞれ広島市に売却することになります。

(追記)
 2017年3月の可部線延伸の開業記念式典で明らかになったことですが、安佐市民病院の移転は2022年になるようです。
(参考:中国新聞ホームページ http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?index_flg=1&comment_id=79179&comment_sub_id=0&category_id=112、中国新聞8月5日朝刊、「鉄道ファン」2014年9月号 交友社、「鉄道ジャーナル」2017年5月号 鉄道ジャーナル社)

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Comments

せっかくだったのに,こんなことになって非常に気の毒です・・・

Posted by: (yo) | 2014.08.22 02:40 PM

 (yo)さん、おはようございます。

 災害の影響で着工は多少遅れることでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2014.08.23 07:07 AM

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