北陸新幹線開業後もANAは羽田-小松線現状維持、伊丹-富山線は?
昨日の記事で北陸新幹線の開業日及び運行計画の概要について書きました。それではライバルの航空機はどうなのでしょうか? 少し古い記事ですが、参考となるものがありました。
羽田-小松間はJAL、ANAともに6往復ずつ運航しています。これまで旅客を獲得しようと争っていたところですが、新幹線が開業するとパイは縮小してしまいます。ただ今のところ便数を減らすということはないようで(便数が減ることで利用客がさらに減るとみているようです。パイの小さくなった分は国際線の増えた羽田に期待しているようです)、機材を小さくするかどうかというところが焦点となります。しかし、ANAの篠辺社長の話によれば、たとえJALが機材を小さくしても、ANAはすぐには機材を小型化しないようです。新幹線開業後の3月末からの夏ダイヤにおける機材については、新幹線のダイヤなどを考えに入れて、これから検討するようです。
新幹線で羽田便の需要が減ったら、ほかの路線で稼ぐという考えもあります。ターゲットは、大阪。新幹線開業で今までなかった乗り換えが発生し、不便になるところです。しかし、同じANAの篠辺社長は、伊丹-富山線の開設には近すぎることから否定的です。また、羽田-富山線についても、新幹線で2時間余りで結ばれることから、厳しい見かたをしています。便数はできるだけ維持したい考えのようですが、一部の便を小型化することはあり得るようです。
(追記1)
現在、羽田-小松線、羽田-富山線ともに一部は大型機により運航されていますが、ANA運航便について新幹線開業日以降2015年3月28日までは中型機(270席)と小型機(167席)で運航する計画です。便数は変わりません。なお、2015年3月29日以降の夏ダイヤがどうなるかは未定ですが、ANAは便数を維持したい意向のようです。
(追記2)
2015年3月29日からの夏ダイヤでは、ANAの羽田-小松、富山線、JALの羽田-小松線ともに機材を小型化しますが、便数は維持します。3路線とも1日6往復のままです。また、新たな割引料金を導入し、利用者の流出を防ぐ方針です。
(追記3)
北陸新幹線開業後も、積極的に割引を行ったためでしょうか、予約は好調で、大型機を使う便もあるようです。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2014082302100006.html、http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2014082302100008.html、北國新聞ホームページ http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20140823302.htm、http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20141121101.htm、http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20150314104.htm、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141030-00010972-kitanihon-l16、時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015012100845&g=soc)
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Comments
先月、朝一番のANAのHND-TOYを利用して、富山旅行に行きました。たまたまかも知れないのですが、搭乗率は2割程度でした。絶景路線なので、もちろん私は飛行機で行きます。(羽田·伊丹や岡山も)
Posted by: 証券コード 9042 | 2015.03.07 10:01 PM
証券コード 9042さん、おはようございます。
* 先月、朝一番のANAのHND-TOYを利用して、
たまたまかもしれないでしょうが、搭乗率が2割とは低いと言えるでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2015.03.08 06:44 AM