えちぜん鉄道に新駅、福井鉄道の相互乗り入れ延期?
えちぜん鉄道は三国芦原線の福井口-西別院間に新駅を設置する方針です。
新駅が設置される福井口-西別院間は駅間が約1.6キロとほかの駅間に比べて長く、学校や事業所があり、宅地化が進み人口が集中しているためです。国交省の本年度概算要求に整備計画に対する補助金が盛り込まれ(概算要求が認められれば、補助金申請などの手続きを進めます)、2015年度の完成を目指しています。えちぜん鉄道に新駅が設置されるのは、2007年の日華化学前、八ツ島以来です。
さて、ここからが肝心なのですが、福井鉄道とえちぜん鉄道を相互乗り入れさせる計画があります。2015年春に運行開始する予定でしたが、どうやら遅れることになりそうなのです(もっとも、相互乗り入れ開始は「2015年度」という話もあります)。
というのも、まだ福井鉄道、えちぜん鉄道は、国交省に必要な工事の認可申請をする準備を進めている段階なのです。認可には標準で4か月かかり、順調に工事が進んでも今年度中に必要な工事を終えることは難しいというのです。両鉄道会社に相互乗り入れの経験がなく、しかも鉄道と軌道なので通常よりは難しいのが原因のようです。また接続駅の田原町駅周辺の地盤が想定よりも弱く、基礎工事の設計を見直していることも原因です。福井市は工程の見直しを行うことによって、遅れの幅を小さくすることを考えているようです。
これに対して福井県は2015年春に相互乗り入れを開始することは福井県、沿線市町、事業者で合意していることだとして、予定通り2015年春から相互乗り入れ開始を行うことを求めています。安全に支障のない一部の工事を後回しにして何とか間に合わせることも考えているようです。
なお、福井鉄道の福井駅前線(「ヒゲ線」)の福井駅西口広場への延伸、越前武生方面からの短絡線整備はともに2016年に完了する予定です。
(参考:福井新聞ホームページ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/railway/53651.html、http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/53382.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 貨物新幹線を導入するかどうかは2030年に決定(2023.02.05)
- 「WEST EXPRESS 銀河」と熊野のトロッコに乗る(2)(2023.02.05)
「東海・北陸私鉄」カテゴリの記事
- 大井川鐵道、1月23日から2月3日まで閑蔵-井川間を運休(2023.01.22)
- 気軽になまずを食べる(2022.12.29)
- あいの風とやま鉄道、4月1日に値上げ(2023.01.03)
- 大井川鐵道、12月16日に金谷-家山間で運転再開&SL復活(2022.12.11)
Comments