沼津の貨物駅移転問題、川勝知事が貨物駅の必要性を認識
周りがひっかき回しているといえる、沼津駅の貨物駅移転計画。沼津駅を高架化させるためには、貨物駅を移転させないといけません。この貨物駅移転問題について、新たな動きがありました。
実は川勝静岡県知事は8月29日に東京のJR貨物本社を訪れ、田村社長と会談しました。その後、川勝知事は沼津に貨物駅を置く必要性を認識したとして、かつてのように沼津から貨物駅を追い出すという否定的な考えはとらないことを明らかにしたのです。
田村社長は沼津に貨物駅を置く必要性を次のように説明したのです。首都圏直下型地震などで首都圏が不通となった場合、最も首都圏に近い沼津が西方面への拠点となる可能性があるというのです。東海地震などを心配している静岡県には理解しやすい話です。ただ、それには機関車の交換や入換なしに貨物の積み下ろしができる「E&S方式」に改良されていないといけません。記事では書いていませんが、原に移設するときに「E&S方式」になるのでしょう。「E&S方式」に改良された貨物駅が効果を発揮したケースには、姫路貨物駅があります。1994年に移転して「E&S方式」となったのですが、1995年の阪神大震災の際には、トラックなどに貨物を積み替えて不通区間を迂回させる拠点となりました。
また、新しい貨物駅は意外と静かなのです。川勝知事は8月中旬に吹田と神戸の貨物ターミナルを視察しました。今までの貨物駅のイメージとは異なるようなのです。沼津の貨物駅は取扱量が少なく、さらに騒音が小さくなると想定されます。
(追記)
ただ、地元側は貨物駅の移転に強く反対していて、紆余曲折はまだまだ続きそうです。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20140830/CK2014083002000092.html、「鉄道ファン」2015年2月号 交友社)
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