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新幹線函館リレー列車は普通の通勤型車両

 2016年3月に開業する北海道新幹線の函館側のターミナルは、新函館北斗。函館の中心部からかなり離れたところにできます。

 そのため、函館と新函館北斗とを結ぶリレー列車ができます。以前にも書きましたように、733系の3両編成を使います。定員が439人なので(札幌地区で使用している733系の数字です)、「uシート」がなく、ただのロングシートです。当然ながら、座席が439もあるわけではありません。北海道新幹線(10両編成)の定員が731人で、733系リレー列車の定員を大幅に上回ります。もちろん、新函館北斗まで定員いっぱいで乗るとは考えられず、仙台以北で徐々に降りるでしょうから(新函館北斗から車に乗る人もいるでしょう)、731人がリレー列車に集中するとは考えられません。JR北海道は平均して240人がリレー列車に乗り継ぐとしています(733系の座席数は約150ですから、座席に定員通りぴっちり座っても、相当数の人が立つことになります)。年末年始など新幹線が混雑する時期でも600人程度なので、積み残しはないとみています。新幹線に4時間以上乗って、さらに東京と変わらないようなロングシートの電車に揺られて函館に向かうのです。「グランクラス」やグリーン車を利用したからと言って座席が確保されるわけではありません。一緒に立って函館まで行く可能性もあるのです。

 もっとも、隣の青森も、新青森と青森は離れています。新幹線から在来線に乗り継ぐ客は約4割といわれています。函館-新函館北斗間は青森-新青森間より長いため、鉄道を利用する人の割合は高いと推測する見解もあります。車両のデザインも平凡なものです。地元は函館を印象付けることができるような車両の導入を要望していますが、JR北海道にそういう考えはなく、せいぜい帯の色を変える程度です。

 政府与党の整備新幹線プロジェクトチームは国に対して、ダイヤを調整することなどによって開業時から東京-新函館北斗間を3時間台で走らせるように求めています。3時間59分でも、東京まで3時間台で行くことができるのは、大きなアピールポイントです。しかし、JR北海道は積極的にスピードアップしようとはしません。完全に後ろ向きになって、在来線も長期にわたってJR発足当初レベルにまで後退してしまうようでは、そもそも新幹線を運行する能力があるのかということも考えないといけません。貨物列車を載せて走る「トレイン・オン・トレイン」も、JR北海道は単独での開発は難しいと考えています。今の状況では(必要性が高いにもかかわらず)先を見据えた技術開発というのはできないでしょう。
(参考:北海道新聞ホームページ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/562362.html)

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Comments

乗車時間20分程度は首都圏でラッシュを体験しているならば我慢の範囲内でしょう。でもグランクラスのお客様にまでロングシートとなると引っ掛かりですね。

JRがUシート抜きの733系電車しか準備してないならば地元のバス会社とかタクシー業界にはある意味チャンスかも知れません。

Posted by: I love train | 2014.09.26 09:34 PM

 I love train さん、おはようございます。

* でもグランクラスのお客様にまで

 JR北海道はJR東日本の影響が強いので、ロングシートになるでしょう。「グランクラス」やグリーン車向けには「uシート」がほしいところです。

* 地元のバス会社とかタクシー業界には

 そういう動きはあるでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2014.09.27 07:03 AM

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