東九州道に150キロトイレのない区間
以前、200キロにわたってガソリンスタンドがない高速道路のことを記事にしましたが、その上が出ました。150キロにわたり、トイレがないのです。
それは東九州道。今年度中に大分と宮崎の間が高速道路で結ばれますが、大分松岡パーキングエリアから川南パーキングエリアまでの約150キロ、パーキングエリアすらないのです。トイレもないのです。途中、佐伯インターチェンジの北3キロのところに弥生パーキングエリアを建設する予定ですが、パーキングエリア建設に伴う土の搬出先の確保などの問題から、完成は当初の予定からさらに5年も遅れて2021年度にならないと完成しません。約150キロにわたってパーキングエリアのない状態は7年続きますし、弥生パーキングエリアができたとしても弥生パーキングエリアから川南パーキングエリアまでの約115キロ、パーキングエリアがない状態はずっと続きます。しかも、後で述べますが、高速道路沿いの休憩施設の整備具合によっては、パーキングエリア設置を取りやめることもあるようです。
もっともこのことは、100キロ以上にわたってトイレのない状態が続くということを意味するのではありません。実は佐伯インターチェンジ-延岡南インターチェンジ間は無料の高速です。そんなところに高速道路をつくる意味があるのかはともかく、無料なので自由に乗り降りができるのです。そういうことから、地元佐伯市には休憩施設を整備する計画があります。蒲江インターチェンジそばのグラウンドにトイレや売店などを備えた「インターパーク」を設置します。佐伯堅田インターチェンジ付近にも防災・避難広場などを整備します。蒲江インターチェンジ、佐伯堅田インターチェンジは、弥生パーキングエリア予定地から十数分以内の位置にあり、別に高速道路上にパーキングエリアがなくても困らないのです。宮崎県側にもそういう施設があります。延岡市の「道の駅北川はゆま」がそうで、東九州道北川インターチェンジに隣接しています。レストランもあり、パーキングエリアの機能は果たせます。
(追記1)
最初に挙げたガソリンスタンドがない高速道とは道東道のことです(現在は札幌にかなり近いところですが、ガソリンスタンドが追加されました)。その道東道ですが、2015年3月29日に浦幌インターチェンジ-白糠インターチェンジ間が開通します。無料です。片側1車線ですが、開通すると札幌-釧路間の所要時間は、夏季が約20分短縮し4時間40分程度に、冬季が約30分短縮し5時間40分程度になります。
(追記2)
実は7月30日まで、日本で一番ガソリンスタンドがない高速道路は九州にありました。延岡南インターチェンジから鹿児島インターチェンジに車で行っても、ガソリンスタンドは一つもありませんでした(逆方向は桜島サービスエリアにガソリンスタンドがあります)。7月31日に九州道山江サービスエリア(下り線)と霧島サービスエリア(上下線)のガソリンスタンドが復活し、九州でガソリンスタンドがない最長区間は延岡南インターチェンジ-霧島サービスエリア間145キロとなります。また、国が管理する蒲江インターチェンジ-延岡南インターチェンジ間46キロにはガソリンスタンドはなく、さらに距離は伸びます。
もっとも、今回追加されたガソリンスタンドは夜間の営業がありません。引き続き気を付ける必要があります。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG995HNSG99TPJB00Q.html、大分合同新聞ホームページ http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2014/09/10/231639751、道の駅北川はゆまホームページ http://www.kitagawa-hayuma.jp/、北海道新聞ホームページ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/562693.html、西日本新聞経済電子版ホームページ http://qbiz.jp/article/41980/1/?utm_source=yahoo&utm_medium=news、http://qbiz.jp/article/36613/1/?utm_source=yahoo&utm_medium=news)
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