福井鉄道「レトラム」また故障
土佐電鉄で10年近くもの長い間動いていませんでしたが、福井県が買い取って(改修費や輸送費を含めて7700万円かかりました)今年の春から福井鉄道で運行を始めた、ドイツ製車両「レトラム」。もともとドイツ・シュツットガルトの路面電車として走っていたものです。
しかし、3月29日のお披露目会からトラブルが相次ぎ、春の運行は予定より2週間ほど早く、6月14日に終わりました。そこで、もともと運行予定のない夏に土佐電鉄からベテラン整備士を招き、8月下旬までかけて修理し、9月6日から秋の運行を再開しました。
ところが、早速7日の運行で不具合がまた見つかり、運行できない状態が続いています。ブレーキやドアを操作する空気調整弁の一部に不具合が見つかったのですが、製造した会社はすでになく、代用品を探しているのです。少なくとも今月中の運行再開は難しいようです。部品交換しても車両全体が老朽化しているため(1965年製)、すぐに新たな不具合が見つかる始末です。これまで18日間しか動いていないのです。
早速、このようなポンコツ車両を買った福井県を非難する者も現れています。「レトラム」はあくまでも観光用の車両であって、福井鉄道の本業は地元の人たちの足となることです。高知で長い間使われなかったことも影響しているのでしょうか? 早く原因を突き止め、使うのなら新製並みの修理がいるかもしれません。
(追記)
「レトラム」は10月4日から運行を再開します。11月30日までの休日に、赤十字前-福井駅前-田原町間で1日3往復運行します。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/20140917-OYT1T50046.html、福井新聞ホームページ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/railway/54212.html、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20140918/CK2014091802000014.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/10/03/234055.html)
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