高松市、琴電琴平線に2駅新設か?
高松市は、地域公共交通の利便性向上のため、琴電琴平線の三条-太田間と太田-仏生山間の2か所に新駅を設け、栗林公園(もしくは三条)-仏生山間を複線化する検討案を持っています。8月25日に開かれた高松市総合都市交通計画推進協議会の部会(運輸事業者や行政関係者らで構成)で高松市側が検討案を出し、了承されたのです。整備費は約21億円です。
この了承された案は、6つの案の中から選ばれました。香川県の人口移動形態調査を基に、利用者数や移動時間などを算出した結果、費用がかかるものの想定される利用者が多いため、費用対効果が高いものです。新駅を一つだけにしたり、複線化しなかったりした場合よりも良かったのです。
高松市の案は次の通りです。三条-太田間の新駅は、国道11号線東バイパスとの交点に橋上駅として整備します。長さ85メートルの相対式ホームが設置されます。太田-仏生山間の新駅は、現在整備中の県道との交点につくられます。複線化するのは、新駅設置に伴う所要時間の増加を抑えて、ダイヤを組みやすくするためです。駅は2か所できますが、高速バスや路線バスとの乗り換えもしやすい三条-太田間の新駅を優先する考えで、地域住民や高速バス利用者へのアンケートを行ったうえで、11月にも基本構想案をまとめます。ただ、太田駅と太田-仏生山間の新駅は450メートルしか離れていません。そこも調整事項となります。
(追記1)
琴電は、三条-太田間の新駅の駅舎新築工事について、公募型指名競争入札を行うことにしました。2019年3月15日までに行う契約で、予定価格(税抜)は9億4882万円です。
(追記2)
三条-太田間につくられる新駅の名前が伏石に決まりました。高架区間に駅は設置されます。また、新駅整備に合わせて栗林公園-太田間が複線化されます。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG8V5VH8G8VPLXB00B.html、四国新聞社ホームページ http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20140826000169、レスポンスホームぺージ https://response.jp/article/2017/10/24/301516.html、railf.jp https://railf.jp/news/2019/11/12/113000.html)
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