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三陸鉄道、2015年3月期は黒字の見通し

 4月に全線復旧した三陸鉄道の取締役会が22日、三陸鉄道のレトロ車両内で開かれました。ここで2014年度上半期の経常収支が約6200万円の黒字になる見通しであることが報告されました。上半期に経常黒字となるのは1993年度以来、21年ぶりです。

 すでに確定した4~8月の経常黒字は5871万円で、前年同期の4267万円の赤字でしたので、収支が1億円程度改善したことになります。輸送人員で見ると約36万人で、前年同期の約23万人に比べて57.2%増加しています(ただし、震災前の2010年度と比べると11.0%減)。このように輸送人員が増えたのは、観光などによる定期外客が約25万人と倍増したのが原因です。震災前と比べても37.6%増えています。団体客による震災学習列車なども好調です。全線運航再開で長距離乗車が増えたため、運輸収入も前年同期から約1.2億円増えて、約2.3億円となっています。

 ところが、以前にも書いたとおり、観光客がいつまでも来てくれるとは限りません。毎日使ってくれる地元の人の利用を増やすのが第一ですが、それは今年度も期待できません。津波にあった駅前周辺にまだ住宅が建設されず、もともと人口が減り続けていることから、定期客は全線開通しても11万人と11.8%しか増えていません。震災前と比較すると半減しています。そのため、3月の中期経営計画では今年度の乗車人員を震災前に近い83万人と見込んでいましたが、75万人と下方修正しました。

 下半期に関して言えば、寒い冬を迎えるため、ツアー客は減る傾向にあります。2015年3月期の通期では約1億円の経常赤字を予想しています。雪に備えた樹木伐採、9月に脱線した砕石運搬車の緊急点検のため、さらに赤字は増えるようです。しかし、市町村などからの補助金があるため、当期利益としては2年ぶりに黒字となるようです。また、今回の取締役会で、線路や駅舎などの施設を沿線市町村に寄付することが了承され、車両以外の資産は三陸鉄道から沿線自治体に移ることになります。上下分離に近づくことになります。

 話は変わりますが、8月に三陸鉄道北リアス線宮古-久慈間とJR東日本の山田線盛岡-宮古間の直通列車を運行しました。これに関して三陸鉄道は11月以降、再び運行することについてJR東日本に協力を求める考えです。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141023_32011.html、岩手日報ホームページ http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/news.cgi?ec=20141023_1、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20141023k0000e020221000c.html)

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