七尾線観光特急の名は「花嫁のれん」
先ほどの記事で予告した通り、七尾線の観光列車についての記事を書きます。
JR西日本は2015年10月から始まる北陸デスティネーションキャンペーンに合わせて七尾線金沢-和倉温泉間に観光列車を走らせることは以前に書きましたが、その名前が決まりました。「花嫁のれん」です。
「花嫁のれん」とは何のことでしょうか? JR西日本から説明がなされています。婚礼の際、大切に育て上げた娘の幸せを願って、色鮮やかなのれんを嫁ぐ娘に持たせるもので、幕末より明治にかけて始まった、旧加賀藩の加賀・能登・越中にみられる風習です。嫁ぐ娘を慈しみ育て上げた両親の無償の愛が鮮やかに染めこまれた「花嫁のれん」は、のれんが風になびくように、婚家の家風に早くなびきますようにという願いを込めて、花嫁に渡されます。この女性の幸せを願う伝統文化を、七尾線の観光列車の名前にしたのです。
JR西日本は、以前に発表した「和と美のおもてなし」というデザインコンセプトに加えて、「花嫁のれん」に込められた女性の幸せを願う思いを「幸」というキーワードでつなぎ、旅の魅力を提供していきたいと考えています。この「花嫁のれん」を使うことで「幸」の雰囲気を感じてもらい、利用した人に幸せになってもらいたいと考えているようです。また能登には、恋路海岸や機具岩<はたごいわ>のような女性の幸せを願うものや、パワースポットとして有名な聖域の岬などもあります。この「花嫁のれん」をきっかけにして、能登の「幸」を全国そして海外に発信したいと考えているようです。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/09/page_6230.html)
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