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由利高原鉄道、貸切バスに参入か?

 秋田県の第三セクター鉄道、由利高原鉄道。沿線人口は少なく、沿線住民の利用が増えることは今後も期待できません。いかにして観光客を呼び込むかが重要な課題となっています。

 そこで由利高原鉄道は貸切バス事業に参入する準備を始めました。すでに実績のある鳥海高原の周遊観光(地元運輸業者にバス運行を委託している「ワンデー・コインツアー」が定員の9割を超える日もあるようです)などを行うようで、2016年度の事業開始を目指します。由利本荘市の支援を得て複数台数のバスを導入し、春から秋は鳥海高原の周遊観光、冬は温泉巡りなどを行う考えです。路線バス事業は行いませんが、秋田空港まで利用者を送迎することを考えています。由利本荘市は長谷部市長自らがトップセールスで台湾や韓国からの観光客誘致を行っていて、特に台湾からの観光客が増えています。秋田空港まで送迎することで、外国等からの由利高原鉄道乗車がしやすくなります。

 もともと定款には観光バス事業が追加されており、観光業の免許も所有しています。あとはバスの乗務員や運行と安全の管理者を確保すればいいのです。鉄道部門とは別にバス部門の責任者を置く必要があるため、2015年初めには社内に準備室を設け、2015年の株主総会までに作業を進めます。

(追記)
 2016年に始まった由利高原鉄道の貸切バス事業ですが、2019年10月31日で終了することになりました。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASG9Z4434G9ZUBUB00B.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG9Z4434G9ZUBUB00B、由利高原鉄道ホームページ www.obako5.com/info/貸切バス事業終了のお知らせ/)

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