大社駅活性化にJR西日本も協力
かつて出雲市駅から大社駅に向かう、国鉄の大社線というものがありました。1912年に開業した大社駅は、出雲大社の玄関口ということもあり、大阪や東京からの直通列車が運転されていたこともありましたが、1990年に廃止になってしまいました。
大社駅の駅舎は1924年に建てられたもので、出雲大社の門前の駅らしく、純和風の重厚な造り。中には灯篭型のシャンデリアがあります。1990年に廃止になってからも駅舎は取り壊されず、出雲市が管理するというかたちでそのまま残されました。1等(特別)待合室や貴賓室、改札口や運賃表まで当時のままで残され、2004年に国の重要文化財に指定されました。重要文化財に指定されている駅舎は大社駅のほか、東京駅、門司港駅の合わせて三つのみです。ただ、大社駅は東京駅や門司港駅と違い、廃止された路線の駅なので、注目度が低く、観光客に素通りされています。
2013年に「平成の大遷宮」のあった出雲大社は、800万人の観光客が出雲地方を訪れました。しかし、これがいつまで続くかは不透明です。そこでJR西日本は、出雲市などと協力し、大社駅の活性化に支援することを決めました。12月をめどに駅舎をライトアップし、駅舎内の資料展示を充実させる方向で動いています。旅行パンフレットなどで大社駅をPRし、旅行会社にも呼びかけます。出雲市は3年後をめどに駅舎の修繕や耐震補強工事の計画をつくる方針であり、JR西日本はそれにも支援する方向です。
(参考:産経WEST http://www.sankei.com/west/news/141016/wst1410160041-n1.html)
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