個室型シートもある西鉄「はかた号」、12月18日デビュー
東京と北九州・福岡を結ぶ西鉄の高速バス「はかた号」、現在は「プレミアムシート」「ビジネスシート」「エコノミーシート」の3クラス制です。これまでも80%近い利用率で、人気の高速バスです。約14時間かかるため、若い男性の利用が多いようです。
ところが、この「はかた号」に5年ぶりに新型車両(2台)を投入します。製作費は1台6000万円です。これまでは二階建て車両でしたが、今回はワンフロアーとなり、座席数も35席から24席に減少します。目玉商品は、運転席寄りの前4席、個室型の「プレミアムシート」です。個室型は西鉄グループでは初めてです。シートは本革製で座面幅50センチ、前後幅135センチ。シートと通路は、カーテンではなくパーテンションで区切られ、深夜でも電気をつけることができます。「プレミアムシート」の座席は150度傾斜する電動リクライニングシートで、電動レッグレスト、背面マッサージを備え付けています。冬は暖かい背面ヒーター、夏は涼しい座面送風の機能がついています。専用の空気清浄機もあります。コンセント、USBボート、「プレミアムシート」専用のタブレット端末(インターネットもできます)、電子書籍コンテンツを無料で使うことができます
一番数が多いのは「ビジネスシート」、16席あります。3列独立シートで座面幅は46センチ、前後幅は95センチあります。本革を部分的に使用していて高級感を持たせているようです。コンセント、USBボートを備えています。最後尾には女性専用の4列独立「ビジネスシート」があります。座面幅と前後幅はほかの「ビジネスシート」と変わりません。ほかの機能も3列の「ビジネスシート」と同じです。
新しい運賃は、利用時期や曜日で変動するものであり、「プレミアムシート」が17000~20000円(従来より1500~2500円高いです)、「ビジネスシート」が12000~15000円、女性専用「ビジネスシート」は11000~14000円です。なお、これまであった「エコノミーシート」は廃止になります。同じ首都圏方面に「Lions Express」があるので、それで代替できるという判断なのかもしれません。新型車両による「はかた号」は、福岡発が12月18日、東京発が12月19日から運行開始します。
ここで話は変わりますが、30もの高速バス路線が集まり、1日約2万人が利用する福岡での拠点、西鉄天神バスセンターは4月から大規模改装を行っています。1997年の開業以来初めての大規模改装です。乗車券売り場は有人カウンターと自動販売機で窓口を分け、情報コーナーとコンビニエンスストアを新設します。喫茶店と女性用トイレは面積を2倍に広げます。
大規模改装中の設備は工事が完了次第、順次供用します。女性用トイレは22日から利用を開始し、情報コーナーとコンビニエンスストアは12月中にオープンする予定です。そして、2015年3月に新装オープンする際には、高速バスの乗り場であることを外国人旅行者を含めてわかりやすくするため、名称を西鉄天神高速バスターミナルに変更します。
(参考:西鉄ホームページ http://www.nishitetsu.co.jp/release/2014/14_110.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/10/22/235647.html、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20141022k0000m020043000c.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASGBP5DKHGBPTIPE01F.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20141022-OYS1T50012.html)
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