青森県、北海道新幹線の負担金を分割払い?
北海道新幹線新青森-新函館北斗間は2016年春に開業しますが、青函トンネル等は新幹線と在来線が共用して走るため、当面は最高時速140キロでしか走りません。1日1往復とはいえ、200キロ以上の高速走行をするのは2018年です。その2018年以降も、後の列車は時速140キロ止まりなのです。
そこで青森県議会のある議員が1日、ある提案をしました。北海道新幹線の負担金の支払い(青森県分)は90.7億円ありますが、2015年度でほとんど支払いを終えてしまいます。これを払ってしまったら、たとえ青函トンネル等の高速化が実現しなくても取り返すことができません。青函トンネル等でも新幹線らしく時速200キロ以上で走るのでようやく支払いに応じることにしたのに、反故にされてしまう危険性もあります。
当の青森県議員は、すべての便で高速走行させることを国やJR北海道が真剣に取り組むようにするため、残りの負担金の支払いをいったん凍結することを提案しています。1日1往復の高速走行が始まる2018年に1/4を支払い、残りは高速走行の割合に応じて払うことを提案しています。
これに対して青森県側は提案に対して直接答えず、新幹線と貨物列車の走行時間帯を分けて確実にすれ違いさせるためのシステム開発費などとして、国の2015年度予算概算要求に9.1億円を盛り込んだことを紹介し、新幹線と貨物列車の運行する時間帯を分けることによって高速走行が一部実現するとしています。とは言っても、かつて何とか地元負担を減らそうとした青森県のことですから、動きは注視しないといけません。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141002-02101955-webtoo-l02)
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