名鉄と近鉄の間に中部空港行き専用ホーム?
以前書いた記事の続報です。
近鉄名古屋線はかつて、名鉄と同じ狭軌でした。名鉄と近鉄の間には連絡線があり(近鉄四日市方面と名鉄岐阜方面下り線とを結んでいました)、団体列車が乗り入れていました。名鉄と近鉄の間には現在のような壁はなかったのです。しかし、1953年、名鉄ビルの建設とともに名鉄のホームを改修しました。もともと名鉄名古屋は3本の線路がありましたが、利用者が増加していたため、2本に減らして、現在の上下線ホームを拡幅しました。連絡線はこのころ廃止され、壁はふさがれたのです。
ところが、このふさがれたスペースを使って、中部空港行き列車の専用ホームをつくるという話があります。名鉄もリニア開業に向けて検討していますが、国交省中部運輸局の野俣局長は10月28日の定例会見で、リニアの開業を待たずにすぐに着工することを求めました。これに対して名鉄は、すぐに着工することは難しいと考えています。建設するには課題が多く、場所すら決まっていないとのことです。名駅再開発の基本計画を今年度中に策定する方針で、すぐには動けないのです。
確かに中部空港行きの専用ホームがあればわかりやすく、便利かもしれません。しかし、名鉄は中部空港方面以外にもたくさんの電車が走っています。名鉄と近鉄の間に専用ホームをつくれば、下り線との平面交差が発生します。昼間でもひっきりなしに走るのですから、平面交差は新たなネックになります。専用ホームをつくるのなら、上下線の間にしないといけないでしょう。どうやってつくるのかはともかくとして。
(追記)
名鉄名古屋を南東側に拡張し、中部空港行きなどのホームをつくるという話もあるようです。2027年の完成を目指しています。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2014102902000071.html、朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASGBY3CZYGBYOIPE00H.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGBY3CZYGBYOIPE00H、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLASFD26H01_W6A120C1L91000/)
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