京都の四条通、歩道拡幅工事
京都中心部を通る四条通、京都を代表する繁華街です。
その四条通ですが、休日の歩行者数は1日約4万人、最近は外国人観光客も増え、歩道の混雑は激しくなっています。
そこで京都市は、烏丸通-川端通間(烏丸通の下を地下鉄烏丸線が、川端通の下を京阪が、それぞれ走っています)1.1キロについて、従来からの自動車優先の整備を見直し、歩行者優先へ移行することにしました。すでに2007年に歩道幅を倍にする実験を行っていて、歩行者が25%増加してもゆったりと歩くことができることを確認しています。
車道が狭くなると、渋滞が激しくなるという懸念があります。ただ、大きな問題にはならないようです。現状の休日の通行量は約1.2万台と推計されています。片側1車線でも対応できるレベルのようです。今は片側2車線ですが、左側は違法駐車の車などによってふさがれ、活用されていない状態です。現状でも、片側1車線みたいなものです。車道を狭め、片側1車線にすることによって、車での所要時間が1割程度増加するとしています。
工事は17日から始まり、主に夜間に行われます。7月の祇園祭の期間は一時中断し、2015年10月末に完成予定です。事業費は約29億円です。工事の概要は、アーケードのある歩道の幅を現行の3.5メートルから6.5メートルに広げます。現在16か所あるバス停は4か所に集約し、乗り降りしやすくするため、車道側に一部張り出すようなかたちにします。タクシー乗り場は大手百貨店前の2か所のみで、物品輸送のトラックなどの一時停車スペースは15か所、32台分設けます。
ここでほかの都市の状況についても述べておきます。大阪市は10月、御堂筋の難波駅西口から北に1.2キロの範囲で、側道を自転車専用道路と歩道拡幅に充てる方針です。
(追記)
ところが、四条通の歩道拡幅による渋滞は想定を超えるものとなり、問題となっています。京都市は信号制御を見直して通過車両を抑制する方針です。そもそも交通規制をつくって四条通にマイカーなどを入れさせない工夫もいるでしょう。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20141118k0000m040114000c.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20141117-OYTNT50614.html、京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150527000169)
| Permalink | 0
「道路、車」カテゴリの記事
- 高速道路、時間帯によって料金を変える(2024.05.12)
- 「上瀬谷ライン」の代替案は連節バス(2024.03.17)
- 高速道路が有料に(2024.02.23)
- ライドシェアは過疎地のみの限定で良い(2023.11.06)
- 圏央道、次のパーキングエリアまで76キロ(2023.11.05)
Comments