岡崎のBRTに乗る
10月20日のことですが、早起きして出勤前にバスが専用道を走る、名鉄バスの岡崎駅前-福岡町間に乗ってきました。
千種から中央線と東海道線の始発に乗って、岡崎に行く。東海道線の各駅停車に乗るのはめったにないことだ(豊橋方面に行くときは、快速以上に乗るため)。夜が明け、だんだん明るくなってくる。岡崎6:17着。橋上駅舎を出て階段を降りると、ちょうど福岡町行きの名鉄バスが来るところだった。岡崎駅前6:20発のバスに乗る。この時間に郊外に行くものなどなく、誰も乗っていない。
駅を出てしばらく走ると、バス専用道が現れた。東日本大震災後の交通機関や廃線後の利用方法としてBRTが脚光を浴びているが、ここ岡崎のバスもBRTと言えるだろう。岡崎駅前-福岡町間は、廃止となった名鉄の線路を活用したもの。太平洋戦争中に休止になり、戦後に路面電車(専用軌道)として復活したが、1962年にそれも廃止になり、翌年からバス専用道として生まれ変わった。バスは岡崎駅前-福岡町間を行ったり来たりするのではなく、ほとんどが岡崎の中心地、さらにその北へと直通する。日中でも20分間隔で走り、バスとしては利便性は高い。専用道に話を戻す。専用道は名鉄のもののようだが、あまり整備されていない。鉄道が単線だったこともあり、バスが走りながらすれ違うことは出来ないが、ところどころに待避所みたいなものがある。道路との交差点に踏切がないこともあり、ゆっくりと走るが、よく揺れる。8分で終点の福岡町に到着。並行してバイパスみたいな道路があるようではないので、これでも十分競争力があるのだろう。福岡町のバス停はロータリーになっていて、折り返ししやすい構造となっている。雨をしのぐことのできる待合室もある。「ICOCA」で支払う。
福岡町にはすでに1台バスが停まっていて、帰りは前に停まっているバス(福岡町6:34発)に乗る。こちらは通勤通学の足となっているため、乗客はそれなりに多い。各停留所(とは言っても、岡崎駅前-福岡町間には3つしか途中の停留所はないが)で乗ってくる。やがてバスは岡崎駅前に着き、再び東海道線の客となった。
| Permalink | 0
「バス」カテゴリの記事
- 函館線余市-小樽間の代替バスは1日125本(2024.09.08)
- 日田彦山線BRTの利用者の6割は観光客(2024.09.07)
- 札幌に水素バス(2024.09.01)
Comments
BRTはBus Rapid Transitの略で、Rapid、つまり高速性が要求されますが、岡崎の場合は単なるバス専用道で速度も低いため、Rapidの要素がありません。実際、岡崎のバスをBRTと呼ぶのを聞いたことがありません。
Posted by: 通りすがり | 2014.11.09 10:35 PM
通りすがりさん、おはようございます。
* 岡崎の場合は単なるバス専用道で速度も低いため、
本来の意味のBRTではないでしょうが、国交省の資料でもBRTとなっています。
(参考:国交省ホームページ http://www.mlit.go.jp/common/001021380.pdf)
Posted by: たべちゃん | 2014.11.10 05:39 AM