JR貨物、イオン等5社による専用貨物列車を運行
JR貨物とイオンの物流を担うイオングローバルSCM株式会社が幹事を務める「イオン鉄道輸送研究会」は、環境保全と年末の旺盛な需要に対応するため、12月14日と21日に、共同で東京貨物ターミナル-百済貨物ターミナル間に専用貨物列車を運行します。
この専用貨物列車は24両編成で、5トンコンテナを120個積むことができます。東京貨物ターミナル22:58発百済貨物ターミナル翌日6:23着の55列車と、百済貨物ターミナル21:29発東京貨物ターミナル翌日5:12着の54列車です。
そしてこの専用貨物列車の特徴は、ネスレ日本、アサヒビール、花王、江崎グリコも参加すること。イオングローバルSCMが「イオン鉄道輸送研究会」に参加する19社に呼び掛け、これに賛同したネスレ日本など4社とともに、専用貨物列車を運行することにしたのです。イオン、ネスレ日本、アサヒビール、花王、江崎グリコの5社の貨物が東海道を走るのです(江崎グリコは東京貨物ターミナル行きのみ)。
12月は貨物需要が多く(臨時列車が運行されたり、日曜日などに運休している列車が運転されたりします)、トラックが不足します。こういう時期に臨時列車を運行することにより、安定した輸送ができ、モーダルシフトを推進します。
(参考:JR貨物ホームページ http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/info/20141205-01.pdf、http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/info/20141203-01.pdf)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- JR西日本、1人でも乗り放題の全線フリー切符発売(2021.04.10)
- 京阪、全体の1/3の駅を無人化(2021.04.09)
- 「THライナー」、期間限定で草加に追加停車(2021.04.11)
- 北東北でも「Suica」(2021.04.07)
「JR貨物」カテゴリの記事
- 2016年に廃止になった留萌線留萌-増毛間、JR北海道等が撤去費用を負担(2021.04.08)
- DF200も置き換え対象に(2021.03.22)
- 「第2青函トンネル」の車は自動運転(2021.02.13)
Comments
今回のイオン等の取り組みや福山運輸の貨物列車運行開始について、鉄道貨物尊厳死論を提唱(継承?)する福井義高教授のご意見を一般誌で伺ってみたいものです。
今年は災害によって木曽やら静岡やらで貨物列車の運行が寸断されましたが、中央線の方では長野県の石油輸送に大きな影響が発生したと報じられライフラインとしての鉄道貨物が世間に見直される機会となった、と思います。
「物流は「金儲け」を目的として生じる活動であり、基本的に貨物輸送はビジネスベースで行われるべき」との福井教授の指摘は正論であるのかもしれませんが、旅客輸送と違って「採算が取れない場合でも供給することが社会的に必要とされる場合があり得」ないのか?と考えると、正論であるとは認め切れないものが残ります。もっとも、福井教授は採算が取れなくても必要とされる旅客輸送を「大量定型輸送需要が存在する場合」と限定しているようですが。
Posted by: 日置りん | 2014.12.13 05:31 AM
日置りんさん、おはようございます。
* 「物流は「金儲け」を目的として生じる活動であり、
よほど特殊な鉄道を除いて、鉄道には社会的な価値がありますから、単純な採算ベースだけで考えては危険でしょう。
Posted by: たべちゃん | 2014.12.13 07:47 AM