磐越西線にスイーツ列車
肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」など、食事を楽しむことができる列車が最近、増えています。これにまたひとつ、新たな列車が加わります。
それは磐越西線の「フルーティア」、2015年春のふくしまデスティネーションキャンペーン開催期間中に、磐越西線郡山-会津若松間で運転します。
この区間の所要時間は約1時間、本格的な食事はともかく、ティータイムならいい時間です。福島県はりんご、梨、桃、ぶどうなど様々なフルーツに恵まれた、フルーツ王国。その福島県産フルーツを使用したオリジナルスイーツなどを楽しむことができるのが、この列車です。「フルーティア」は「走るカフェ」をコンセプトとした列車であり、オリジナルスイーツに使われる「FRUIT」と、カフェをイメージされる「TEA」を組み合わせて命名されました。「フルーティア」は、福島県産フルーツなどを使用したケーキやタルトといった絶品のオリジナルスイーツとドリンク類をセットにして提供する予定です。
「フルーティア」は磐越西線郡山-会津若松間を、2015年4月下旬以降、休日を中心に運転する予定です。車両は719系2両を改造します。カフェカウンター車両が1両、座席車が1両です。定員が36人です。外観は赤と黒が基調。赤瓦や黒漆喰壁、また明治大正時代の西洋モダンが織りなす沿線の独特な街並みや、雄大な自然との調和を表現しています。内部は明治大正時代の近代建築や会津塗の持つ豊かな質感を基本としてデザインし、くつろぎのひとときを提供します。カフェカウンター車両は、車両全体にわたる大きくのびやかなカウンターが特徴的です。また自由に利用できるカウンター席を設定することで、車内での多彩な過ごし方を提供します。座席車は、1人での利用からグループまで、すべての座席から車窓を眺めながらスイーツや会話をゆったりと楽しむことができるように座席やテーブルを配置します。
(追記1)
「フルーティア」は2015年4月25日にデビューします。6月までの運転日は決まっていて(7月以降については、決まり次第発表されます)、休日に運転されます。郡山-会津若松間を定期列車に併結されるかたちで2往復します。1往復は普通列車、もう1往復は快速列車に併結されます。
しかしこの「フルーティア」、すべてを旅行商品として発売されます(1人での利用はできません)。切符と「スイーツセット」(福島県産フルーツなどを使用したオリジナルスイーツ2品とドリンク類をセットにしたもの)がセットになっていて、切符のみの発売はしません。料金はスイーツ2品とホットコーヒー1杯で4200円です(GW中は400円増し)。アイスコーヒーとアイスティーはお代わり自由で、乗客には福島県産スイーツジュース1本がつきます。なお、車内ではスイーツの単品販売やアルコールの販売も行います。
(追記2)
「フルーティア」は会津若松方がクモハ719-701、車両全長にわたる大型のカフェカウンターのある郡山方がクシ718-701です。なお、扉は2両とも運転室に近いほうだけを残し、後はつぶしています。
(追記3)
2015年7月からは、1人からでも利用できるようになりました。2人以上で申し込む場合に比べて、200円追加で払うだけで利用できます。ちなみに、7月以降の「フルーティア」の料金は郡山-会津若松間で4800円です(2人以上で利用したときの料金、シルバーウィークは200円増し)。デビュー記念料金が6月で終了したために高くなっています。
(参考:JR東日本仙台支社ホームページ http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2014/11/fruitea.pdf、http://www.jreast.co.jp/press/2014/20150201.pdf、http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2015/05/fruitea-kaki.pdf、河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150328_62001.html、「編集長敬白」 http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2015/04/31_13.html)
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