2015年3月ダイヤ改正発表(6)(東海道山陽新幹線、JR東海、JR九州、JR貨物)
今回のダイヤ改正で、東海道新幹線もスピードアップします。現行の最高速度は270キロですが、N700Aの新車投入とN700系改造工事が進んだことにより、早朝・深夜の「のぞみ」8本(品川始発の「のぞみ99号」、名古屋始発の「のぞみ288号」を含みます。また「のぞみ431号」は臨時列車です)、日中の上下毎時1本の「のぞみ」29本(東京を7時台から20時台に出る毎時10分発、東京を9時台から23時台に着く毎時33分着)の合計37本について、時速285キロ運転をし、東京-新大阪間の所要時間を3分短縮します。東京-新大阪間の最速は2時間22分。該当するのは「のぞみ1号」、「のぞみ265号」、「のぞみ64号」、そして臨時の「のぞみ431号」です。「のぞみ64号」は東京-博多間を最速の4時間47分で結びます(18年ぶりの記録更新です。18年前のときは、500系が登場したときでした)。日中の便は東京-新大阪間を2時間30分で結びます。「のぞみ1号」、「のぞみ64号」のスピードアップにより、米原方面への接続がよくなり、「のぞみ1号」に関しては北陸方面の接続もよくなり、東京を6:00に出れば、福井に9:14に着きます。46分の短縮です。
JR東海の在来線で大きなニュースは、武豊線の電化。電化は2015年3月1日に行われますが、それを受けたダイヤ改正は2015年3月14日に行われます。平日の夕方に名古屋から直通の区間快速を1本増やし(普通からの置き換え)、大府発武豊行きの普通を18時台から19時台にかけて3本増発します。名古屋発で見ると、17:44から19:14発まで、大府乗り換えとなるものを含めて15分間隔です。
武豊線で使われていたディーゼルカーは、高山線、太多線に行きます。高山線、太多線には、12月から運転が始まった新製のキハ25形をさらに増やし、キハ40系、キハ11形の置き換えを進めます。ダイヤ改正時点では、太多線はすべての定期列車が、高山線の岐阜-美濃太田間では約8割の列車が、キハ25形またはキハ75形となります。
JR九州では、福北ゆたか線と大分地区が目立つ改善点です。博多-直方間を2両で運転している16本の快速のうち、平日はすべて3両となり、休日は15本が3両で運転します(今回から新たに休日ダイヤが設定され、休日には運休する列車もあります)。平日はすべての快速が3両以上となります。すべての福北ゆたか線の快速が柚須駅に停車しますが、九郎原駅(快速通過駅)に停車している普通のうち、上下合わせて25本が通過することになります。大分地区では、JRおおいたシティへのお出かけのため、日中の大分への列車、夜間の大分からの列車が増発されます。最終の大分からの列車が10分繰り下がり、23:40発となります(中山香行き、臼杵行き、庄内行き、三重町行き)。鹿児島線の「くまもとライナー」は田原坂のみを通過する普通列車となります。
JR貨物は、東海道・山陽線に増発を行うほか、大館に向けて焼却灰やリサイクル物資を中心とした列車(隅田川-大館間、1日1往復)を新設します。米子地区には10キロにも満たないところに、伯耆大山と米子という2つのコンテナ取扱駅があります。そのため、今回の改正では伯耆大山にコンテナホームを新設し、米子の機能を移転します。伯耆大山のコンテナホームは国道9号線に接していて、アクセスが便利になります。
(追記1)
武豊線には快速が走っていましたが、休日の名古屋方面行き1本を除いて廃止されてしまいました。
(追記2)
筑肥線で305系の投入が進んだことにより、103系6両編成が撤退しました。3両編成は筑前前原-西唐津間で引き続き使われます。
(参考:JR東海ホームページ http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000025159.pdf、JR九州ホームページ http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/GeneralFrameset?OpenFrameSet、JR貨物ホームページ http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/201412daiya.pdf、タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/2015dia-2/、JTB時刻表 2015年3月号、「鉄道ジャーナル」2015年6月号 鉄道ジャーナル社)
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