東急、2020年を目標にほぼ全駅にホームドア等設置
2014年12月現在、東急は目黒線の13駅、池上線・多摩川線の22駅すべてにホームドア・センサー付き固定式ホーム柵を設置しています(池上線・多摩川線はセンサー付き固定式ホーム柵)。それ以外の路線は、東横線が3駅、大井町線が1駅のみで、田園都市線には全くありません。
東急はこれまでも様々な安全対策を行ってきましたが、やはり抜本的な安全対策としてホームドアの設置が欠かせないと考えています。ところが、それでネックとなるのは、4ドア車以外の特殊な車両があること。そこでホームドア設置計画を加速させるため、田園都市線にある6ドア車45両をすべて4ドア車に置き換えます。これで最大のネックを解消させるのです。従来の設置計画を10年以上短縮させます。
そして話が長くなりましたが、東急は東横線、田園都市線、大井町線のすべての駅にホームドアを設置します(一部は昇降式ホーム柵)。2014年度は代官山、武蔵小杉、横浜に、2015年度は菊名、新丸子、溝の口(大井町線)ほか7駅に設置する予定です。約300億円の投資です。これらのホームドア設置により、こどもの国線、世田谷線を除くすべての駅でホームドア等が設置されます(ちなみに、こどもの国線や世田谷線にホームドア等が設置されないのは、運行本数が少なかったり、列車の運行速度が遅かったりするからです)。
(追記1)
東急は2016年1月から、田園都市線にある6ドア車を4ドア車に置き換えていきます。2016年1月に新造4ドア車(内装設備と内装デザインを変更しています。一部のロングシートは、背もたれの高さが高くなっています。ハイバック仕様です)に置き換えた最初の編成の運行を始め、2017年度中に置き換え完了予定です。
(追記2)
東急の2017年度の鉄軌道事業設備投資計画によれば、ホームドアの設置については、当初の予定を1年早め、2019年度の完了を目指すことになりました。6ドア車の4ドア車への置き換えが2017年5月中に完了するためです。
(参考:東急ホームページ http://www.tokyu.co.jp/information/list/?id=157、http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=2358、http://www.tokyu.co.jp/file/170512.pdf、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASH195J3RH19UTIL02C.html、「鉄道ジャーナル」2016年2月号 鉄道ジャーナル社)
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