若桜鉄道、SL運行の社会実験
若桜鉄道の若桜駅構内にはC12とJR四国から譲り受けた12系客車3両があります。これらを使ってSLを運行することを若桜鉄道は考えています。運行日は4月11日です。実現すれば国鉄時代の1970年以来、45年ぶりのこととなります。
しかし、このSLは石炭ではなく、圧縮空気を動力源としているため、本格的な走行はできません。そこで、DD16を動力源とし、5両編成で八東-若桜間9.4キロを往復運行します。もっとも、このSLもボイラーの修復を行っていなくて、車の車検に相当するものを通していないため、本線用の営業列車としては運行できません。乗客を乗せずに(沿線住民がつくった「かかし」は乗車するようです)、工事用車両の扱いとして時速10キロ程度で運行します。その影響で、定期列車1往復は運休し、バスで代行します。
当然ながらSLからは運賃収入は望めませんが、若桜鉄道としてはSLを撮影しにやってくるファンに期待しているようです。車でやってくるファン向けに有料駐車場や撮影場所、宿泊施設を提供して社会実験としてSLの運行を行います。弁当や土産物も販売します。最終的な目標の営業列車としての運行に向けて、沿線の経済効果をシミュレーションし、訪れる観光客数の把握など効果を確認します。
さて、若桜鉄道のSLを撮影しにやってくる鉄道ファンは、若桜鉄道や地元にお金を落としてくれるのでしょうか? それとも、大してお金を落とさずに迷惑をかけるのでしょうか?
(追記)
若桜鉄道は、2018年に観光列車としてSLを復活させようとする計画があるようです。
(参考:日本海新聞ホームページ http://www.nnn.co.jp/news/141205/20141205010.html、「鉄道ファン」2015年2月号 交友社、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2015/02/5_10.html、日テレプラスホームページ http://www.nitteleplus.com/program/travel/tetsudou.html)
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