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貴重な存在となった、北の夜行列車に乗る(5)

 今日(29日)の宿も夜行列車、当然ながら風呂はない。広々としたお風呂に入りたかったので、インターネットで見つけた「おふろcafe」に行く。上尾駅東口から東武バスに乗る。大宮駅東口まで高崎線に沿って走る路線で、日中は1時間に6本もある。便利な路線だ(平日の場合、休日は1時間に5本)。こういうJRに並行する路線バスは、鉄道が不便だった国鉄時代なら多かっただろうが、JRとなってからは減ったと思っていただけに、これほどもあるとは意外だ。バスの乗客はあまりいないものの、乗り降りが頻繁にあり、公共交通機関として利用されていることはよくわかる。バスに乗ること15分、宮原一丁目で降りる。「Suica」で払ったため、288円という中途半端な金額が差し引かれた。

 「おふろcafe」は宮原一丁目から高崎線を越えたところにある。歩いて7分ぐらいか? 「おふろcafe」は食事はもちろん、宿泊もできるが、今回は風呂に入るのが目的だったので、60分500円のコースにする。風呂は温泉だが、どこかから運んでいるようで加水、加温、循環そして殺菌している。温泉としては満足できないが、500円のスーパー銭湯と思えば腹は立たない。バス停近くのチェーンの中華料理店で晩にする。また宮原一丁目から大宮駅東口行きのバスに乗ったが、大宮はターミナル駅で、繁華街。駅に近づくにつれてノロノロ運転、大宮駅東口まで15分少々かかった。帰りは渋滞のない、新交通システムのニューシャトルにしたほうがよかったかもしれない。216円を「Suica」で払う。

 埼京線で新宿まで行き、「ムーンライト信州」に乗る。189系の6両編成で、満席である。本当なら名古屋に一直線の「ムーンライトながら」に乗りたかったが、満席で取れなかったのだ。そのいわば第二希望の「ムーンライト信州」も乗車日には埋まっていたのだ。指定された席に座り、一夜を過ごす。夜明け前の信濃大町で下車、朝食を買うため、コンビニに寄りたかったが、近くになく、しかも雪が積もっていたので、断念。

 信濃大町からは来た道を戻るのみ。信濃大町5:32発の松本行き(E127系、4両編成)に乗り、松本へ。松本6:32発の立川行きに乗れば、塩尻で中津川行きに追いつく。立川行きは211系の6両編成、珍しいセミクロスシート車だ。塩尻で急いで新聞と朝食用のパンを買い(もう少し余裕があれば立ち食いそばにしたかった)、6:53発の中津川行きへ。この中津川行きも211系(3両編成)だった。しかもロングシート。転換クロスシートの313系を期待していたので残念。ただ、3両のロングシートにはそれなりに客がいる。2両編成の313系だと少々窮屈だったかもしれない。この中津川行き、通しで乗っている人が主体だが、途中での乗り降りもある。木曽福島で降りる人が目立つ。木曽の中で中心的な存在であることが伺える。

 中津川からは名古屋の通勤圏。電車もいつも見かけるもの。ここで年末の旅行記を締めくくるとしよう。(続く)

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